ツィラ・シェルトン
Tatie Danielle
パリに住む甥の家にやってきたいじわるばあさんの巻き超こす騒動を軽快なタッチで描いたコメディ。製作はシャルル・ガッソ、監督は「人生は長く静かな河」のエティエンヌ・シャティリエ、脚本はフロランス・カンタン、撮影はフィリップ・ウェルト、音楽をガブリエル・ヤーレが担当。出演はツィラ・シェルトン、エリック・プラほか。
パリ郊外に年老いたメイド、オディールと共に暮らすダニエルばあちゃん(ツィラ・シェルトン)はどうも人にいじわるしなくては気のすまない困った性格。今日も街に住む数少ない肉親である甥のジャン・ピエール(エリック・プラ)の一家が訪ねてくるというので、オディールを相手に悪賢いメイドに苛められるかわいそうな老人、の役を演じて一家の同情を買うことに成功する。しかしそんなオディールがシャンデリアに打たれて死んでしまったため、彼女はジャン・ピエールの家に引き取られて暮らすことになった。しかし彼女は大人しくなるどころか相変わらずイタズラに精を出し、末っ子のクリストフだけはおばあちゃんができたとはしゃぐものの、家族はとんだ厄介者を抱え込んだものだとグチをこぼし合う。そんな中、一家はヴァカンスに出かけることになり、誰が残ってダニエルばあちゃんの面倒を見るかでもめた末、仕方なくお手伝いさん募集の広告を出し、やってきたのが若いのに不愛想なサンドリーヌ(イザベル・ナンティ)。あたらずさわらずの取り扱いに馴れてきたばあちゃんは“年寄りは甘やかしちゃいけない”という信念のサンドリーヌとの丁丁発止のやり合いの中にいつしか新たな生きがいを覚えてゆき、2人の間には奇妙な友情が生まれるまでになっていた。そんな中サンドリーヌはボーイフレンドのマイケルがアメリカに帰国するのでその前に一夜を共にしたいと相談するが、取り残されると思ったばあちゃんは猛反対、怒ったサンドリーヌは家を飛び出してしまう。取り乱したばあちゃんは食べ物は食い散らかすは、ガスはつけっ放しにするわで救急車まで出動する騒ぎになり、ヴァカンスに置いてきぼりをくらった老女の悲劇、と社会問題にまで発展し、一家は世論の非難の的に。しかしばあちゃんにすれば全ては計画的犯行。やがて騒ぎも収まり、入院したばあちゃんは何くわぬ顔で病院から姿を消す。スイスの山荘で休暇を楽しむ彼女の写真を撮っているのはなんとサンドリーヌだった。
Tatie Danielle
Catherine Billard
Jean Pierre Billard
Jean Marie Billard
Totoff
Sandrine
Jeanne Billard
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