マイケル・レイク
Felix
ひたすら空を飛ぶことを夢見る男が、一人の若者との出会いから夢の実現に走り出す過程を描いたドラマ。監督・脚本はこれが処女作となるオーストラリアの新鋭アレックス・プロヤスがアンドリュー・マクフェイルと共同で自主製作にこぎつけた。撮影はデイヴィッド・ナウス、音楽をピーター・ミラーが担当。出演はマイケル・レイク、ザ・ノームほか。カラー、16ミリ。国内初公開:1991年3月29日。2020年2月8日(土)より新宿シネマカリテ他にて、30年の時を越えてデジタル・リマスター版公開。(提供:キングレコード 配給:アンプラグド)
荒野の真ん中の一軒家に住む足の不自由なフェリックス(マイケル・レイク)とその妹べティ(ライズ・デイヴィス)。父親の遺してくれたこの土地にしがみついて暮らしていこうとするべティに対して、フェリックスはいつの日か人か人力飛行機ではるか北の山の向こうへ飛び立つことを夢見ている。そんな二人の生活にある日スミス(ザ・ノーム)という奇妙な若者が飛び込んできた。自らも北への逃亡者であるスミスはフェリックスの夢に共感し、そしてべティの非難に耐えながら二人は人力飛行機の製作に取り組み始める。そしてついに飛行機が完成する日がやってきた。しかし、フェリックスもべティも飛行機には乗らないと言い出す。完成した飛行機はスミスだけを乗せて飛び立ち、また二人の生活が始まるのだった。
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