マルチェロ・マストロヤンニ
Fulvio Imbriani
十九世紀初頭、王政復古時代のイタリアを舞台に、秘密結社“気高い兄弟たち”から脱げ出そうとする男の悲劇を描いたドラマ。製作はジュリアーニ・G・デ・ネグリ、監督・脚本は「太陽は夜も輝く」のパオロとヴィットリオのタヴィアーニ兄弟、撮影はジュゼッペ・ルゾリーニ、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。出演はマルチェロ・マストロヤンニ、レア・マッサリほか。
一八一六年、ナポレオン没落後、王政復古時代のイタリア。秘密結社“気高い兄弟たち”に所属していたかどで入獄していた貴族の子息フルヴィオ・インブリアーニ(マルチェロ・マストロヤンニ)が釈放された。革命への意欲が薄れた彼は故郷の屋敷に帰り、体力の回復を待った。そこへ結社の女性革命家シャルロット(レア・マッサリ)がやって来た。彼女は南部を解放するための遠征隊にフルヴィオにも参加するよう促すが、彼の妹マステル(ラウラ・ベッティ)の密告によって、結社の多くは銃弾に倒れ、シャルロットも命を落とす。フルヴィオはシャルロットとの間にできた息子マッシミリアーノと共にアメリカへ逃亡することを夢見る。一方、少数の“気高い兄弟たち”は再び南部遠征隊を組織し、何とか逃れようとしたフルヴィオも、彼らの帆船に乗り込むことになる。流れ着いた貧しい島でフルヴィオは仲間たちを売ることを謀り、土地の神父に働きかける。“気高い兄弟たち”の制服の赤い服を目印に、農民たちは次々と彼らを狙撃していく。仲間から離れたフルヴィオに、逃げのびた“革命の申し子”アロンサンファン(スタンコ・モルナー)は、「我々は農民たちと合流した」と語る。半信半疑のフルヴィオは、アロンサンファンの残した赤シャツを手にし、その瞬間、銃で撃たれるのだった。
Fulvio Imbriani
Charlotte
Francesca
Esther
Remigio
Lionello
Allonsanfan
監督、脚本
監督、脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社