マクシム・シュトラウフ
レーニン
十月革命五十周年とレーニン生誕百年を記念して製作されたソヴィエト映画で、1914年の夏に祖国を離れポーランドに亡命した革命家レーニンの姿を描く。監督は、「銃を持つ人」「レーニン物語」など、レーニン映画で定評があるセルゲイ・ユトケヴィチ。
1914年の夏、第一次大戦の勃発の頃、ポーランドに亡命していたレーニン(マクシム・シュトラウフ)の回想がつづられる。農民の娘ウリカ(イローナ・クスメルカス)と羊飼いアンジェイとの恋。地主の圧政に苦しめられ、アンジェイは工場で働くため村を出てクラカウに向かった。一方、レーニンが大戦中のヨーロッパの労働者地区を駆けめぐっていた頃、ウリカは官憲に捕えられる。レーニンの破壊活動を証明しようとする官憲の追求と拷問に彼女は絶えた。やがてレーニンはポーランドから追放され、スイスへと出発する。
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