グレタ・ガルボ
Tania_Fedorova
「明眸罪あり」「イバニエズの激流」と同じくグレタ・ガルボ嬢の主演映画で、ルトウィヒ・ヴォルフ氏作の小説を「マノン・レスコオ」「感激の泉」のベス・メレディス女史が脚色し「ベン・ハー(1926)」「明眸罪あり」のフレッド・ニプロ氏が監督し、「世界に告ぐ」「肉體と悪魔」のウィリアム・ダニエルス氏が撮影したもの。ガルポ嬢を助けて「ブリキ帽」「ミシガン小僧」のコンラッド・ネーゲル氏を始め、「思い出」「女の一生」のグスタフ・フォン・セイファーティッツ氏、エドワード・コネリー氏、アルバート・ポレット氏が出演する。
タニアは美貌の持主としてロシアの社交界では評判が高かった。1913年欧州大戦の幕が切られると以前タニアは軍事探偵としてオーストラリアに潜行した。そして同国陸軍大将カール・フォン・ラーデンに眼をつけウィーンの或る劇場に於いて彼と知り合いとなった。カールはタニアと熱い恋を語り合い仲ととなり、自分が重要なる秘密の使命を帯びてベルリンへ行くことに決定した事も彼女に漏らした。タニアと別れて停車場に来た大尉は待受けていた叔父の陸軍秘密探偵曲長フォン・ラーデン大佐からタニアがロシアの間謀であることを警告された。彼女は大尉の隣室に忍んでいた。大尉は彼女を罵り絶縁を宣言した。余りの無理解に怒ったタニアは大尉の密書を盗んでワルソオに帰った。大尉はセルヴィアの音楽家に変装してワルソウの或るカフェに雇われタニアは驚いた。タニアを愛している露軍情報部長アレキサンドロフ将軍は早くも音楽家の素性を看破し、タニアの誕生日の宴会を催し、その興を助ける音楽家として彼を雇った。タニアはアレキサンドロフ将軍の奸計を気付いて、その裏をかいて大尉を逃がそうとしたが、裏の裏を行って大尉を捕まえさせた。絶体絶命の立場になったタニアは遂にアレキサンドロフ将軍を銃殺した。そして陸軍部内に売国奴がいて大尉はその術策に陥って謀反罪に問われた事情を証明する書類を奪い取り、大尉と共に危地を脱して無事に国境を越えた。
Tania_Fedorova
Karl_von_Randen
General_Alexandroff
Clonel_von_Raden
Max_Heinrich
General's_Aide
監督
原作
撮影
編集
セット
脚色
題字
題字
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