ウー・チンアン
リン・ユイリン
現代の中国の農村を舞台に、生来の賭博好きの男の破天荒な生きざまを描いた作品。監督のティン・シュアンは1958生まれの若手で、68年の文革の下放経験と農村での生活が、この作品を力強いものにしている。
農村の男リン・ユイリン(ウー・チンアン)は、今日も賭博場で金を使い果たし、借金をした胴元にも金を巻き上げられてしまった。彼はすでに未亡人のインツ(ユアン・リー)との結婚が決まっていたが、そんな男に穏やかな幸福がくるはずがない。祝宴の最中、警察官が賭博の容疑でリンを捕らえにやってくるのだった。
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