ニール・スタッブス
Tom
病のために世間から隔離されている子供たちの、外の世界への憧れと冒険を描く、悲しくも美しいファンタジー。「バルスーズ」「美しすぎて」「メルシー・ラ・ヴィ」などの名匠ベルトラン・ブリエ監督の助監督として長年つとめてきたベルトラン・アルテュイスの監督デビュー作にあたる。撮影は「罪深き天使たち」の名手フランソワ・カトンネ。
天使のように愛くるしいトム(ニール・スタッブス)とローラ(メロディ・コラン)は、生まれつき抵抗力がきわめて弱いために、医師バノー教授(マルク・ベルマン)の監視下、無菌のプラスチック・カプセルの中で、裸で暮らさなければならなかった。彼らの面倒を見るのは、看護婦のエレーヌ(セシール・マニェ)やトムの母親カトリーヌ(カトリーヌ・フロ)である。ビデオで見たアラスカに憧れるふたりは、ふたりの間でしか理解できない言葉で会話をかわし、密かな大旅行を計画していた。やがて、ふたりはカプセルから抜け出す方法を見つけ、同じ入院患者の太った少年ロベール(セリアン・バリーニ)と脱出しようとする。少年は死に、ふたりは優しい看護婦の家に隠れようとするが、トムが捕らえられてしまう。外界をさまよって衰弱したローラは、こっそり病院に戻って、トムとふたり、研究所の冷凍室の中に憧れのアラスカを見出すのだった。
監督、脚本
脚本
脚本
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
[c]キネマ旬報社