ゲイル・ウエストビー
エドワルド・ムンク
19世紀後半に活躍した、表現主義者の創始者的存在であるエドワルド・ムンク。その彼が残した日記をもとに、悲劇の画家の半生をドキュメンタリー・タッチでつづる。監督は、テレビや映画で数々のドキュメンタリーを手がけたピーター・ワトキンス。
ムンク(ゲイル・ウエストビー)は病弱な少年時代を過ごし、幼少からエキセントリックな感情を育んでいった。画家になった青年ムンクは、ハイベルク夫人(グロ・クロース)と恋におち、彼の作風に大きな影響を受ける。また、ヨーロッパに渡って浮き沈みの激しい芸術活動を重ね、写実主義から表現主義へと移り変わる時代の流れの中でひときわ冷たい輝きを放ち、世紀末芸術運動の中心へと押し上げられていった。
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