クリストファー・ランバート
Michel
口笛を吹くと「I LOVE YOU」と答えるキーホルダーに熱烈な恋をしてしまった青年の話。監督マルコ・フェレーリは、91年、ベルリン映画祭でLa casa delsorrlsoで金熊賞を受賞、La Carne_をカンヌ映画祭に出品するなど、60歳を越えた現在も精力的に活躍している。製作はモーリス・ベルナール、撮影はウィリアム・ルプシャンスキーが担当。
パリ郊外の洒落たロフトに住むハンサムなミシェル(クリストファー・ランバート)は、女に不自由したことがない。ガールフレンドのバルバラ(アネモーヌ)は彼の浮気症に腹を立てて去って行く。ある夜、通りすがりの路上でミシェルは彼女に出会う。それは女の顔の形をしたキーホルダーで、口笛を吹くと「I LOVE YOU」と答える。彼は彼女のとりこになってしまう。失業中の友人イヴ(エディ・ミッチェル)の女友達マリア(フローラ・バリヤーロ)は、そんなミシェルを激しく罵る。ある日ミシェルは勤務先である旅行代理店のカウンターで、ピエール(マルク・ベルマン)と出会う。彼はミシェルと同じキーホルダーを持っており、2人の男は互いに仲間意識を抱きながらも、ある種の嫌悪感を抱かずにはいられなかった。キーホルダーへの恋に没頭し、次第に外の世界と断絶していくミシェル。彼は、自分の口笛にしか反応しなかったキーホルダーが、ある時イヴの口笛に答えた事実を受け容れることができない。動転した彼は、衝動的にバイクで壁に突っ込んで歯医者(ジャン・レノ)に通う破目になり、口笛を吹けなくなってしまう。一方、度重なる就職の失敗に嫌気がさしたイヴも、自殺未遂の末口笛が吹けなくなる。テレビに歌手として出演したマリアの声に反応したキーホルダーを見て、腹を立てた2人はハンマーでキーホルダーを壊してしまう。そして絶望しきったミシェルは、バイクもろとも海に突っ込んでいく…。
Michel
Yves
Maria
Helene
Barbara
Pierre
Camelia
Dentiste
監督、脚本
脚本
脚本
製作
撮影
美術
編集
録音
字幕
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