サモ・ハン・キンポー
Yu_Chan_Yuan
60年代、京劇の伝統を伝える北京戯学院に集められた子供たちが、学院長の厳格な教育のもとで“七小福”の名をいただく存在に成長していく姿を描く。監督は「誰かがあなたを愛してる」のアレックス・ロウ、製作はレナード・ホウとモナ・フォン、エグゼクティヴ・プロデューサーはメイベル・チャン、脚本はアレックス・ロウとメイベル・チャン、撮影はデイヴィッド・チャン、音楽はローウェル・ローが担当。
1962年冬、9歳のロン(ヒャオ・ミンクァイ/チャン・ウェイラン)は母に連れられ北京戯学院の門をくぐった。ユー・チェンイン(サモ・ハン・キンボー)が院長を務めるこの学校は、食住を与える代償として「京劇」を学ぶことを義務づけていた。苛酷で厳しい訓練の中、ロンは兄弟弟子のサモ(ヤン・シンヒェン/チェン・チンジェン)やユン・ピョウ(クー・フィ/ハン・チェンウェイ)たちと固い友情を育み、時にはユーの目を盗んで近くの小学生らとのいたずら、喧嘩、バスのタダ乗りといった日々を送っていた。しかし時代の変化のため、せっかくの厳しい訓練の末に体得しても、技を活かす場がすっかり失われつつあるのも事実だった。時が経ち、ロンたちは女性歌劇団“広東フェニックス”と舞台に立つ機会を得た。これは彼らにとって初めての異性との出会いでもあった。女性団員スイ・シンに魅かれるロンだったが、彼女が歌劇をあきらめ学業に戻ると知ると、絶望感にうちひしがれ舞台に穴をあけてしまい、ロンを庇ったサモもユーの追求に遭ってしまう。この衝撃的な事件に追い打ちをかけるかのように、すでに人気を失った京劇は劇場から見切りをつけられ団員は解雇されてしまった。女性団長のマスター・チェン(チェン・ペイペイ)は劇団を閉鎖しアメリカへ移住する決意をした。一緒に渡米するよう誘われるユーだったが、学校や京劇を見捨てることはできなかった。最後に残された手段としてユーは幼なじみのファー叔父(ラム・チェイイン)が務める映画スタジオのスタント・マンとして生徒たちを登録するが、その目の前でファー叔父が転落する。その事件をきっかけに、彼らは映画の世界に入っていくのだった。
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