石田えり
Aya
1950年代のオーストラリアを舞台に、国際結婚した日本人女性アヤの愛と生き様を描く。監督・脚本はこれが初の長編劇場用映画となるスールン・ホアス、製作はデニス・ペイシャンスとスールン・ホアス、撮影はジェフ・バートン、音楽はロジャー・メイソン、編集はスチュワート・ヤングが担当。
1950年代、オーストラリア。若いオーストラリア人の軍人フランク(ニコラス・イーディ)は、メルボルン近くの海辺の町に、日本人女性のアヤ(石田えり)と暮らしていた。彼らは出会って以来、お互いを強く求め、愛し合っていた。しかし、第二次大戦後間もないこの時代に、元対戦国同士の国際結婚をした2人にとって、世間の目は厳しかった。しかも、日本で生まれ育ったアヤにとって、生活環境の変化、言葉の障害、文化のギャップといった沢山の問題を含んだ新生活は容易ではなかった。マック(クリス・ヘイウッド)ら友人にも恵まれ、息子ケン(クリストファー・パーカー)が生まれ、一見幸福そうに思える生活だったが、その中でもアヤの葛藤は続いていた。やがてフランクに恋人ができる。苦悩と葛藤を見破られまいと、アヤは仕事に、新しい恋にとのめり込んでいく。そんな状況の中から、次第に自分の生き方を見い出していくアヤ。そして、アヤを絶えず心配し暖かく見守ってきたマックの笑顔にようやく気づくのだった。
Aya
Frank
Mac
Ken 5 Years
Ken 12 Years
Junko
Inoue
[c]キネマ旬報社