見知らぬ人
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見知らぬ人

1992年11月28日公開、121分
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35年間行方不明だった叔父と再会する姪家族の姿を描く人間ドラマ。監督・脚本・原案・音楽は「家と世界」の、本作が遺作となったサタジット・レイ。撮影はボルン・ラハが担当。

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ストーリー

カルカッタに住むボシュ夫妻はインドでは恵まれた中産階級に属している。妻オニラ(マムター・シャンカル)あてにモノモホン・ミットロ(ウタパル・ダット)という見知らぬ人から手紙が届く。文面から母方の叔父だと知るが、旅の途中、故郷に残る唯一の肉親のオニラを訪問したいと書かれていた。ミットロは1955年に旅に出て以来35年間も行方不明だった。夫シュディンドロ(ディボンコル・デー)はミットロの正体を疑い、気を許さないようにとオニラに言い、高価な美術品をしまい込んだ。大きなトランクひとつでやった来たミットロは、豊富な体験と深い洞察力を持っており、ボシュ夫妻の心中をよく理解しており、夫妻の友人たちの好奇心に満ちた訪問の意図も察知していた。シュディンドロは、妻の祖父の遺産の相続権がミットロにあることを知る。息子のショットキ(ビクロム・ボッタチャルジョ)は大人たちの思惑とは関係なくミットロに親近感を持ち、ミットロは長年の旅の話を語って聞かせた。オニラは美術品を元の場所に戻した。知識人シェングプト(ドリティマン・チャタジー)が、ミットロの身元を洗ってほしいと頼まれ、ボシュ家を訪れた。ミットロを慰めるため、タンブラーを奏でるオニラの歌声にミットロは亡き姉の声を聞く。ミットロと問答を交わし、そのアカデミズムを論破され、逆上したシェングプトはミットロの存在に家が迷惑しているとなじり、席を立った。夫妻は深く後悔したが、翌朝ミットロの姿はなかった。ミットロの知人シトル弁護士(オジット・バナジー)に言われて近くの村へミットロを迎えに行った夫妻は、村人の踊りを見物するようにミットロに勧められる。1週間が過ぎ、新しい旅立ちの前に、ミットロはオニラに一通の手紙を渡し、ショットキに_井の中の蛙_になるな、と諭した。ミットロの乗ったタクシーを見送った後で手紙を読むと、そこには遺産をすべてオニラに譲渡すると書かれており、譲渡証書が添えられていた。

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作品データ

原題
Agantuk
製作年
1991年
製作国
インド
配給
東宝東和
初公開日
1992年11月28日
上映時間
121分
製作会社
ナショナル・フィルム・デヴェロップメント・コーポレーション・オブ・インディア


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