ビュル・オジエ
Marie
パリの街をさまよう二人の女が次々と奇妙な出来事に遭遇していく姿を描くサスペンス・ファンタジー。監督は「セリーヌとジュリーは舟でゆく」のジャック・リヴェット。製作は近年はアメリカに渡って「ルームメイト」などで監督として活躍するバーベット・シュローダーと「カルテット」のジャン・ピエール・マオ。エクゼクティヴ・プロデューサーはマルティーヌ・マリニャック、脚本はリヴェットと、「彼女たちの舞台」のビュル・オジェ、「満月の夜」のパスカル・オジエら二人の主演女優と助監督のシュザンヌ・シフマンの共同。撮影は「美しき諍い女」のウィリアム・ルプシャンスキーと、カロリーヌ・シャンペティエの共同。音楽はアストル・ピアソラが担当。他の出演は「スウィート・ムービー」のピエール・クレマンティ、「トリュフォーの思春期」のジャン・フランソワ・ステヴナンなど。
一九八〇年初冬、パリの一角にバチスト(パスカル・オジエ)がバイクに乗って現れる。一日目――トラックの荷台から刑務所を出所したばかりのマリー(ビュル・オジェ)が降りてくる。ライオン像の周辺を走り回っていたバチストは、マリーにぶつかりそうになり、転倒してしまう。これが二人の最初の出会いだった。マリーは昔の恋人ジュリアン(ピエール・クレマンティ)に連絡を取ろうと、事務所の相棒に手紙を書いた。刑務所暮らしで閉所恐怖症になったマリーはジュリアンのいるホテルに入れず、再び会ったバチストに連絡を頼んで、やっとマリーとジュリアンは再会する。後をつけたバチストは、ジュリアンの鞄をすり替えようとしているマックス(ジャン・フランソワ・ステヴナン)という男に気づいた。ジュリアンと別れて、マリーはバチストとパリの街をさまよう……。二日目――公園のベンチで寝ていたマリーとバチストが目覚める。市場で買物をした後、マリーはジュリアンと公園で会う。ジュリアンがトランプ賭博に興じる隙に、バチストは鞄をすり替えてしまう。ふたりが鞄の中身を調べると、犯罪事件の記事の切り抜きと渦巻き状に区切られたパリの地図が入っていた。マックスと二人目のマックス(ベンジャミン・ボルティモア)に出会ったマリーとバチストだが、その日の夕方、墓地で二人目のマックスが死んでいるのを発見する。死体の側には双六のようなものがあり、それは例のパリの地図と切り抜き記事に符合しているようだった。ふたりは「大いなる西部」を上映中の映画館で一夜を過ごす……。三日目――ポスターが「囚われの女」と掛け替えられた劇場から出てきたふたりは、地図と双六から罠の仕組まれた枡目を発見する。マリーはジュリアンにバチストから地図を取り戻すように言われ、拳銃を預かる。今度はマックスと三人目のマックス(スティーヴ・バエズ)が現れ、バチストは第三のマックスを尾行するが廃屋で待ち伏せされ、ピンチにおちいるが、マリーに救われる。四日目――マリーとバチストは地図に書かれた井戸を探しに、北の橋に向かう。そこでバチストは巨大な龍の怪物と対決し、撃退。続いて公衆電話で長話しをするハンガリー人を拳銃で脅し、その間にマリーはジュリアンに連絡する。すぐに来たジュリアンはマリーから地図を受け取るが彼女を射殺して立ち去る。一方、バチストとマックスの最後の勝負はカラテであった。マックスはバチストのカラテの形が良くないと指摘し、二人は延々と練習を続けるのだった。
Marie
Baptiste
Julien
Max
Le_Max au couteau
Le_Max au manteau
監督、脚本
脚本
脚本
脚本
製作
製作
製作総指揮
撮影
撮影
音楽
編集
編集
録音
録音
台詞
字幕
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