ショーン・ヤング
Stacy
ボビー・ショート、ローリングストーンズのチャーリー・ワッツなど、スーパー・スターをナイト・クラブのシーンに起用した、華やかでスタイリッシュなスパイ映画。007とは対照的な個性を持つ主人公のハリーは、英国スパイ小説の第一人者テッド・オールビュリーが作り出したヒーローで、これを脚本家のロン・ハッチンソンが脚色した。監督は「リコシェ」「ハイランダー」のラッセル・マルケイ。プロデュースはハリー役を務めるマイケル・ケイン。相手役は「ブレードランナー」以来、活躍が目覚ましいショーン・ヤング。
元情報部員のハリー・アンダーソン(マイケル・ケイン)は、今ではソーホーのジャズ・クラブ〈ハリーの店〉のオーナーとして平穏な市民生活を楽しんでいる。そんな彼の前に、ある日、謎の女ステイシー(ショーン・ヤング)が現れた。ハリーは彼女のことを“ブルーアイス(空から降ってきた青い氷のような災難)”と呼ぶ。路上で愛車を追突されたことが縁で、互いに魅かれ合った二人は、ハリーの店で甘美なジャズの調べに酔いながらグラスを交わす。オペラ観劇の夜、二人はアパートで結ばれるが、ステイシーはハリーが元スパイであったこと知り、疾走したボーイフレンド、カイルの捜査を彼に依頼しようとする。ハリーは友人の刑事オージーの協力でカイルを捜し出すが、カイルもオージーもハリーが到着する直前に何物かに殺されてしまう。しかも不可解なことにカイルの遺体はアメリカ軍によって密かに本国へ返還されていたのだ。事件の背後に不穏な動きがあると考えたハリーは、テロ対策の護身術を専門に教えるガルシアに調査を頼む。しかし、ガルシアも殺される。ハリー自身も、スティーブンスという情報部の男に拉致され、薬物投与による尋問を受ける。ステイシーと連絡が取れなくなったハリーは彼女が駐英アメリカ大使の妻だったことを知る。しかも死んだカイルはアメリカの情報部員で、失踪直前、ステイシーに暗号のようなメモを残していたのだ。ステイシーを救うため、そして死んだ仲間たちの仇を打つためにハリーは立ち上がる。
監督
脚本
製作
製作
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