ツァイ・チェンナン
父(セガ)
太平洋戦争後の台湾で、かつて日本統治下で日本語教育を受け、日本文化に憧れていた世代の人々の生活を、一人の少年を通して回想形式で描いた作品。監督・脚本は侯考賢作品の脚本家で知られる呉念眞、 製作は「好男好女」の侯孝賢、エグゼクティヴ・プロデューサーは「スウォーズマン」シリーズの王應祥と周俊裕、撮影は劉政銓、音楽は江孝文と林慧玲、編集は「好男好女」の廖慶松、美術は「悲情城市」の劉志華、衣装は李澄と衛琳がそれぞれ担当。出演は「戯夢人生」の蔡振南、蔡秋鳳、鍾侑宏、程奎中、傳窩ほか。
文健(フー・ウォー)は自分が当時、トウサンと呼んでいた父親セガ(ツァイ・チェンナン)を通して、自分たちの生活を回想している。50年代の末の台湾北部にある村の大山里で、セガは二人の子供と妻(ツァイ・チョウフォン)と暮らしていた。セガはいつも長男の文健を連れて、仲間たちと映画館へ通うが、それを口実に妻に隠れて遊んでいる。妻は長男にどんな映画だったのか尋ねても、キスして、泣いて、キスして…と教えられたようなことしか答えない。村では駆け落ちに失敗し、失恋した青年が炭鉱で自殺する事件も起きた。やがて炭鉱も閉山し始め、生活は苦しくなるが、セガは麻雀賭博に明け暮れるようになり、妻も家出を決意するが、和尚に止められ帰ってくる。5年後、セガは炭鉱の責任者を努めていたが、肺を患い始め、闘病生活を送ることになるが、薬も飲もうともしなかった。セガの願いは自分の憧れていた日本へ行くことだったが、勝手に取り付けた出発日の4日前に病気が再発し、そのまま帰らぬ人となった。時代は1990年を迎えていた。91年の1月12日、文健は父親の遺骨を抱いて日本に赴き、富士山と皇居を訪れるのだった。
監督、脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
音楽
美術
編集
衣装デザイン
衣装デザイン
字幕
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