テレンス・スタンプ
Barnadette
3人のドラッグクイーン(女装のゲイ)が大自然の中、バスに乗って真実の愛を求めて旅をするロードムービー。主人公たちのド派手なファッションや全編に流れる70年代ディスコ・ヒット曲の数々が印象的。監督・脚本はオーストラリア映画界の新鋭ステファン・エリオット。製作は「ゴシック」のアル・クラークと「U2/魂の叫び」のマイケル・ハムリン。撮影はブライアン・J・ブレヘニー、美術はオーエン・パターソン。衣装デザインは豪州屈指のデザイナー、リジー・ガーディナーとティム・チャペル。チーフ女装コンサルタントは女装アーチストの第一人者、ストライカーマイヤー。出演は「コレクター」「ブロンディー 女銀行強盗」のベテラン、テレンス・スタンプはじめ、ヒューゴー・ウィーヴィング、ガイ・ピアース、「誓い」のビル・ハンターほか。
ショウガールの仕事で結ばれた、誇り高い性転換者バーナデット(テレンス・スタンプ)、バイセクシュアルのミッチ(ヒューゴー・ウィーヴィング)、若く世間知らずなフェリシア(ガイ・ピアース)の3人のドラッグクイーンは、オーストラリア中部の砂漠の真ん中にあるリゾート地でショウを行うため、大都会シドニーからプリシラ号と名付けたバスに乗り、3千キロの旅に出た。快調に飛ばすバスの中、ミッチは興行先のホテルで別れた妻が待っていることを告白した。彼らは道中、砂漠でのアボリジニ(オーストラリアの先住民)との交歓、車の故障などの冒険を重ねる。そんな中、彼らは知り合った元ヒッピーの修理屋ボブ(ビル・ハンター)を同乗させた。ボブはパブで男たちを相手に際どいショーを行う妻シンシア(ジュリア・コルテス)と大喧嘩し、逃げられた後だった。立ち寄った町でゲイへの偏見から罵声を浴びせられたフェリシアを、バーナデッドは優しく慰める。目的地に着き、不安を抱きつつ元妻のマリオンと息子のベンジーに涙の再会を果たしたミッチ。その夜、ショーの客席にベンジーの顔を見つけたミッチは失神する。4週間のショーは終わり、やがて一行はシドニーへ帰る日が来るが、いつの間にかボブと恋に落ちていたバーナデッドは、2人で残ることに。都会に戻ったミッチとフェリシアのステージは、今日も満席だ。
Barnadette
Mitzi
Felicia
Bob
Marion
Benji
Cynthia
Frank
Aboriginal Man
Logowoman
監督、脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
アート・ディレクター
編集
衣裳
衣裳
チーフ女装コンサルタント
字幕
[c]キネマ旬報社