エスミー・デ・ラ・ブレトニエレ
Emalee Lucas
夜ごと少女が見る悪夢をモチーフに、悪魔復活の恐怖を描いたファンタジー・ホラー。監督は本作が初のメジャー作品となる、オーストリア在住の新鋭ルドルフ・ヴァン・デン・バーグ。ロッコ・イモニールとロイ・フリュームケスの原案を、レオン・デ・ウィンテルが脚色。製作はクリス・ブラウワーとヘイグ・バリアン。撮影はテオ・ビアーケンズ、音楽はパトリック・シーモア、美術はハリー・アマラーンがそれぞれ担当。主演は幼少時より舞台で活躍し、本作が映画初出演となるエスミー・デ・ラ・ブレトニエレ。共演は『危険な愛』(V)などオランダ時代のポール・ヴァーホーヴェン作品でも知られるモニーク・ファン・デ・フェンほか。
フリーの女性カメラマンの母、ヴィクトリア(モニーク・ファン・デ・フェン)と暮らす少女エマリー(エスミエル・デ・ラ・ブレトニエル)は最近、毎晩、悪夢にうなされていた。それは、ある建物の中で7人の少年が人を惨殺し、その血を使って白い壁に謎のシンボルを描いているというものだった。心配した母は女性サイコ・セラピストに娘を診せるが、初潮がまだ来ていないのを心配するあまり、そんな夢を見たのだろうと診断される。そんな時、ある湿地帯に棲息する鳥を撮影する仕事が舞い込み、ヴィクトリアはエマリーを伴って現地に出かける。同じ頃、ケラー教授(ケネス・ヘルディガイン)は自分の大学の倉庫内で、古い記録フィルムを発見。それは34年に撮影されたもので、アマゾンの奥地に住むマクシチュ族の風習をリポートしたものだった。ケラーの父(オットー・スターマン)は呪術師であり、マクシチュ族には詳しく、その風習を彼に説明した。父が言うには、マクシチュ族の崇拝神はザンガディクスと呼ばれ、その神は7つ子の息子を産み、その息子たちは不思議な儀式を行って自分たちの妹を妊娠させ、それによって生まれた子は、世界に永遠の暗闇を与えるという。この伝説に魅せられたケラーは、ある精神病院に実際に7つ子が監禁されている事実を調べ上げる。彼らを取り上げたジョンソン博士は直後に謎の怪死を遂げていた。彼らが7歳の時、自分たちが育てられた孤児院で16人もの子供を毒薬で虐殺したため、この病院に収容されており、しかもそこでも医師を1人殺していた。彼らは殺人のたびに建物の中の壁に犠牲者の血を使って、謎のシンボルを描いていた。ケラーは、彼らこそザンガディクスの息子たちだと思う。一方、湿地帯のキャンプ生活の中で、エマリーは14歳の誕生日を迎えた。その真夜中、彼女は何かに導かれるように森の中を歩み、悪夢の中で見た建物に出くわす。それはあの7つ子が閉じ込められている病院だった。ケラーと彼の父親が病院に駆けつけ、7つ子を倒す。だが、時既に遅くエマリーは悪魔に魅入られ、ザンガディクスの子が生まれてしまう。ケラーの父の助言により、子を思う母の愛で対峙したヴィクトリアの前に、悪魔の子は敗れ去った。
監督
脚本
原案
原案
製作
製作
撮影
音楽
美術
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