野沢雅子
ヒデ
第二次大戦中の昭和十八年、上野動物園の数多くの動物たちが殺された。やがて終戦を迎え、この事を知った子どもたちが、象を見たいと呼びかけ、インドからインディラという象を迎えるまでを描くアニメーション。脚本は「上海バンスキング(1984)」の斎藤憐、監督は「11ぴきのねこ」の前田庸生がそれぞれ担当。
敗戦の東京の町。戦争で父親と母親を亡くしたヒデ(十二歳)とミヨ子(六歳)、ヒデは靴みがきをしながらミヨ子を育てていた。ヒデは昔、両親に連れていってもらって見た上野動物園の象をどうしてもミヨ子に見せたくて、動物園に連れていったが、象の姿はなかった。象係の三吉さんにきいたところ、象のトンキーは戦争のために殺されたという。最初、トンキーはエサに毒を入れられたがそれを食べず、次に注射で殺されそうになったが、それもきかなかった。そこでエサを与えられず餓死させられた。ヒデはそれでもミヨ子に象を見せたくて、名古屋動物園にいくことを決心した。一所懸命に働き、お金をためるヒデ。そして象に会いに行こうとした日、大切なお金が盗まれてしまった。そんなとき、上野動物園にインドから象がやってくるというニュースを聞いた。インディラと名付けられた象は、大勢の人々に出迎えられ、行進する。その中にはヒデとミヨ子の顔もあった。
監督
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製作
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音響効果
企画
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作曲
作詞
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