松川ナミ
松川ナミ
奴隷として調教された女をめぐって、老教授とその息子夫婦の姿を描く。脚本は「奴隷契約書」の掛札昌裕と中島信昭の共同執筆、監督は「犯され志願」の中原俊、撮影も「犯され志願」の前田米造がそれぞれ担当。
大学教授で美術評論家でもある津島顕一郎のもとに、友人の画商、能城がヨーロッパ旅行中の間に、女奴隷のナミを預ってほしいと訪ねて来た。その日から、ナミは奴隷として顕一郎の身のまわりの世話をはじめた。突然のナミの出現は、顕一郎の息子の和也と妻の由起子を驚かせるが、共稼ぎの二人には大歓迎だった。一方、顕一郎は眠っていたサディスティツクな欲情に目覚め、アブノーマルな快楽を堪能するようになる。ある日、SM愛好家の和也は、顕一郎の股間にむしゃぶりつくナミを目撃してしまった。数日後、我慢しきれなくなった和也は女中部屋に忍び込むと、ナミを責めたてた。しかし、和也とナミの倒錯した関係に気づいた由起子はジェラシーに燃え、以前から優しくしてくれた義父に淋しさから、思いを寄せていることを告げると、体を求めるのだった。その頃、すっかりナミの虜となってしまった和也は、二人で遠くで暮そうと約束する。二人の怪しげな行動を察知した顕一郎は、ナミの裏切りに激怒し、海岸に彼女を連れていくと、顔だけ残して埋めてしまった。潮が満ちてきて、泣き叫ぶナミが失神寸前のとき、和也がやって来て助け出した。そこへ、顕一郎と由起子かやって来た。狂おしく抱き合う和也とナミに、顕一郎は由起子を裸にひんむくと激しく犯し始めた。やがて、二組の男女は相手を変え、四人の歓喜の呻きが浜辺に洩れ出した。それから数日後、ヨーロッパから帰った能城がやって来ると、非情にもナミを連れ去ってしまう。顕一郎と和也は歓喜と悪夢のナミとの情交の余韻をかみしめるように、ナミを見送るのだった。しかし、テーブルの下には全裸で鎖に繋がれ、牝犬と化した由起子の姿かあった。
監督
脚本
脚本
原案
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
プロデューサー
スチール
[c]キネマ旬報社