風祭ゆき
島子
美貌の女教師と、強姦事件の噂の中で傷つく教え子たちの関係を描く。脚本は斎藤博、監督は「宇能鴻一郎の濡れて騎る」の鈴木潤一、撮影は「キャバレー日記」の前田米造がそれぞれ担当。
女教師・坂谷島子が担任する生徒、大介がクラスメートの緑を強姦したという通報が入った。新学期が終ろうとする頃、大介は事実を調べる島子に退学届を出すと、放送室にいた緑を犯した。大介は、身に覚えのない噂を流したのは緑と誤解していたからだ。島子は夏休みに入ると、妻子ある雑誌の編集者、一郎と避暑地の別荘で情事に耽っていた。その頃、同じ避暑地に大介も来ており、テキ屋の政治郎と情婦の今日子のところに転がり込んだ。一方、緑は同じ放送委員の良夫が、大介と緑の仲をねたんで、嘘の通報をしたことを知る。そして、良夫に犯されそうになった緑は、ビールびんを頭に叩きつけた。翌日、良夫のケガで駆けつけてきた島子は、すべての事情を知らされる。緑は大介を疑った島子をなじった。島子は自分の責任の重さと寂しさから、避暑地に向い、一郎に身をまかせた。島子は大介を捜し執拗に学校に戻るように説得する。大介は、今までの怒りをぶつけるかのように島子を犯した。ボロボロに服を引き裂かれた島子の姿に大介の怒りは徐々に解けていく。二学期が始まり、大介も学校に復帰する。大介は良夫に対する怒りも薄れていたが、緑は良夫を許せなかった。大介はそんな緑を押し倒すと、良夫に犯させた。いつのまにか降りだした雨に、三人の体は洗われるようだった。
監督
脚本
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
プロデューサー
スチール
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