草刈正雄
北野晶夫
天性の美貌を武器に上流社会の女たちに金を貢せ、レースに生命を賭ける若きライダーの青春を描く。製作・監督は初めて演出を手がける角川春樹、大藪春彦の同名小説を「化石の荒野」の丸山昇一が脚本、撮影は「野獣刑事」の仙元誠三が各各担当。
全日本選手権ロードレース第8戦、メインレースの国際A級500cc決勝を迎え、SUGOのサーキットは興奮のるつぼと化している。北野晶夫と大木圭史の宿命の対決が始まろうとしていたのだ。晶夫が96点で1位、2位には連続チャンピオンを狙う大木、3位は若手の鹿島健がつけていた。いつものように晶夫が飛び出し、9周目にはコース・レコードを出す好調さだったがラストの直線で大木に抜かれ、一輪差で敗けた。敗因はマシーンの差、ファクトリー・チームの技術と組織の差だった。ともあれ、これで晶夫と大木が同点で、勝負は最終戦にもち込まれた。北野のプライベート・チーム〈KITANO〉は、メカニックの雨宮、かつてのライダー仲間・緒方、その妻でチーム・マネージャーのあずさ、その息子の和巳に支えられている。チームを維持する莫大な資金は、晶夫の美貌とセックス・テクニックによってパトロンとなっている国際的なデザイナー、斎藤京子、財閥の令嬢・御木本菜穂子が出しているがまだ世界を狙うには金がいる。晶夫は、折りから来日した、国際的なコングロマリットのオーナーのクリスティーン・アダムスに的をしぼった。彼女とはヨーロッパで知り合っていたが、パーティで再会、晶夫の誘惑に何なく陥落する。恋のライディングは着々と成果を上げたが、肝腎のマシーンの性能アップは思うように進んでいなかった。メカの雨宮は女の事で作業をスッポカした。その為、晶夫は雨宮を解雇、自ら徹夜でマシーンに取り組んだ。いよいよ決勝の時が来た。全日本選手権最終戦、国際A級500cc決勝レース。晶夫、大木、鹿島らが一斉に飛びだした。38周目、魔のヘアピンにさしかかる晶夫。ついに勝利の女神は晶夫に微笑んだ。
北野晶夫
クリスティーン・アダムス
斎藤京子
緒方あずさ
大木圭史
鹿島健
雨宮貴司
緒方宗行
緒方和巳
パットン
サミエル
モラレス
御木本菜穂子
亀谷鉄也
畑田
島崎
テディ片岡
清水
大橋
木暮
ナオミ
ウィリアムス
河井和子
監督、製作
脚本
原作
撮影
音楽
美術
照明
録音
助監督
プロデューサー
プロデューサー
音楽プロデューサー
スチール