内田裕也
主人公の男
妻に離婚され、サラ金地獄に陥った警察官が郵便局強盗を企てるまでを描く。脚本はロックシンガーながら「水のないプール」など俳優としても注目を集める内田裕也とこの作品が監督デビューとなる崔洋一の共同執筆、撮影は「あんねの日記(1983)」の森勝がそれぞれ担当。
男は万年係長のサエない警察官で、妻のTOSHIEはそんな男に愛想をつかし、娘のRIEを引き取って離婚していた。娘は原宿のロックンロール族に狂い、時々、男に金をせびりに来るが、男は娘にだけは甘い。団地の十階に住み、毎月の慰謝料や養育費もとどこおりがちな男の気晴らしは、スナック・ヒーローで酒を飲むことと、その店の女、KEIKOとのセックスだ。男はいつも落ちている昇進試験のためにサラ金から借金をしてパソコンを購入する。男は妻への支払い、サラ金への返済で出費がかさみ、競艇に手を出し、さらにサラ金から金を借りるという悪循環が続き、とうとう、返済の催促は交番にまで及んだ。追いつめられた男は、自分の部屋に駆けつけると窓からパソコンを放り投げる。男は、その足で郵便局に押し入り、金を出せと拳銃を乱射する。郵便局の外にはパトカー、TV局やヤジ馬が殺到している。やがて、群集が見守る中、男は同僚の警官にかかえられ、手錠をかけられたまま連れ出されてくるのだった。
主人公の男
万引の女
RIE(男の娘)
KEIKO
「ヒーロー」のママ
婦人警官
競艇場の予想屋
芸能人風のシャレ男
男の同僚A
男の同僚B
男の同僚C
TOSHIEの男
初老の男
「ヒーローの客」A
「ヒーローの客」B
「ヒーローの客」C
大陽ローンの岡村
大陽ローンの女店員
友野金融の矢沢
リーゼントの男
山崎(男の部下)
TOSHIE(男の離婚した妻)
署長
監督、脚本
脚本
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
プロデューサー
挿入歌
スチール
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