春やすこ
吉村明子
新しいセックス産業として話題になった愛人バンク、“夕ぐれ族”の女社長や、そこに登録する男女の姿をコミカルに描く。脚本は「美少女プロレス 失神10秒前」の佐伯俊道、監督は「唐獅子株式会社」の曽根中生、撮影は「団鬼六 美女縄化粧」の水野尾信正がそれぞれ担当。
まだ二十代前半の人見郁子は話題のセックス産業愛人バンク“夕ぐれ族”の女社長で、テレビのワイドショーなどで引っぱりだこだ。登録する男女には、女子大生を偽る人妻の礼子、二十三歳までバージンで、処女を高く売りつけようとしたが、結局、安く買いたたかれるOLの桂子、マザコンでラーゲの本を手にベッドに入るサラーリーマンの係長がいる。郁子は社長としてマスコミでチヤホヤされているが、実はお飾りにすぎず、影では大窪という男に操られていた。この大窪、ギャンブルと女が大好きで、郁子はもちろん、他の女も事務所で餌食になっていた。この大窪に惚れていたのが女子大生の吉村明子で、郁子と大窪の関係を知り、会に入って組織を乱そうと考えた。明子は宇津井というコピーライターと愛人関係を結び、大窪の気を引こうとするが、彼は相手にしない。郁子はテレビ局で知り合った女優の真理を“夕ぐれ族”のイメージ・ガールにしようとし、彼女も大窪の手ごめにされる。明子の父親、吉村は大阪に住んでいるが、上京するときの相手を求めて入会し、雪絵と愛人契約を結ぶ。一方、娘の明子は大窪を車に乗せるとアクセルを全開、郁子と自分とどっちがいいとつめ寄った。結局二人はドッキング。“夕ぐれ族”の社員、宮口は雪絵が好きになって会員を紹介しなくなり、怒った彼女は事務所を飛び出した。その雪絵を待ちかまえた刑事が、吉村との契約を売春とみなして逮捕、大窪も麻雀をやっているところを捕まった。“夕ぐれ族”の崩壊である。明子と上京していた吉村は、テレビで“夕ぐれ族”摘発のニュースを見て、動揺するのを見破られまいとしながらも、内心ではあせっていた。明子は“夕ぐれ族”の事務所に駆けつけるが、そこはガランと何もなく、ガックリと肩を落としたとき、父親が現れた。バツが悪そうに見つめ合う二人には、乾いた笑いしか浮かばなかった。
吉村明子
人見郁子
風間礼子
藤原雪絵
小松桂子
尾崎真理
大窪保彦
宮口
宇津井
吉村公男
室町健三
風間良夫
金丸
小百合
都築
内藤
上野
大浜
商事社員
商事社員
婦警
夕ぐれ族の女社員
カーリーヘアの女
ディスコの支配人
TV司会者
ノーパン喫茶の女
バーテン
ゆかり
由美
女子高生
監督
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
企画
企画協力
企画協力
プロデューサー
スチール
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