愛獣 熱く凌す
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愛獣 熱く凌す

1984年10月20日公開、64分
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レイプされたことがある姉と、母がレイプされて生まれた妹の姿を描く。脚本は「鍵(1983)」の木俣堯喬、監督は「魔女卵」の和泉聖治、撮影は伊東英男がそれぞれ担当。

ストーリー

富士の裾野にある西湖村。夏は高原の涼を求めて来る人々で脹れあがる民宿村になるのだが、桑山藤二郎はやって来る若者たちを追い返してしまうほどよそ者を嫌っている。二十年前、藤二郎の妻、妙子がよそ者に強姦されたのだ。そのとき、奈津子は三歳で、やがて妹の可奈子が生まれた。村人たちに「可奈ちゃんは藤二郎の種じゃない」と噂され、妙子は夫、藤二郎の仕打ちにもいたたまれず自殺してしまう。そして、可奈子は十八になると家を出ていってしまった。それから数ヵ月後、奈津子は可奈子のヌード・グラビアの出ている週刊誌を見かけた。連絡が跡絶えていることもあり、奈津子は可奈子を探そうとその雑誌の編集部を訪ねた。奈津子はフリーライターの香取という男と会い、妹は横田基地のそばで、ビルという黒人と暮らしていることを知らされる。家が同じ方向にあるということで、香取が横田の妹の家まで案内した。家には誰もおらず、奈津子は待つというので、香取も一緒に残ったが、深夜になっても妹は戻って来ない。その晩、奈津子は香取のアパートに泊ることにする。別々の布団に寝る二人だが、香取はがまん出来ず、奈津子を抱いてしまう。翌朝、二人は再び可奈子の家に行く。奈津子が窓から家を覗くと、可奈子とビルが全裸で絡んでおり、視線が合うと、妹は見せつけるように激しく求めた。数時間後、可奈子と対面した奈津子は、妹がビルを愛していることを知り、西湖村に帰ることにする。「家まで送りたい」香取が強引に申し出た。途中、二人はモーテルで再び結ばれる。奈津子は、抱かれながら、五年前に強姦されたことを思い出す。そのとき、女として感じてしまった自分を嫌悪していたのだ。奈津子は複雑な気持ちで、ただ無表情に見つめ返すのだった……。

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作品データ

製作年
1984年
製作国
日本
配給
にっかつ
初公開日
1984年10月20日
上映時間
64分
製作会社
AMI


[c]キネマ旬報社