望月真美
三宅いづみ
同性への憧れの中で揺れ動く二人の少女の姿を描く。脚本は「高校教師・成熟」の斎藤博、監督は「赤いキャンパス 狂った放課後」の小原宏裕、撮影は「主婦と性生活」の水野尾信正がそれぞれ担当。
卒業のシーズン。高校一年生のいづみは、憧れ慕う三年生の美沙子が卒業してしまうので寂しい毎日を過ごしている。そこで、いづみと幼稚園から大親友の恵子は、セックスフレンドの三年生の昌之にいづみのお相手を頼み、なぐさめようとする。一方、美沙子は一年前から図書館の司書、安西と肉体関係を結んでいるが、彼には同じ司書の秋子という婚約者がいた。昌之とのセックスも寂しさをつのらせるばかりで、いづみは恵子の部屋に泊り、百合族遊戯に身悶える。卒業式を控え、いづみは美沙子に“愛してます”とラブレターを書いた。当日、美沙子は校門の前で待ついづみに目もくれず安西のところに行くが、そこでは彼と秋子が体を重ねていた。美沙子はいづみを見つけると、部屋に連れて行き、強く抱き合った。それから二人は一緒に暮らすようになり、いづみには夢のような毎日が続いた。しかし、暫くすると、いづみは美沙子から大人の女の臭いを感ずるようになる。ある日、恵子は昌之としストランで食事をしていると、美沙子にかしずくように歩くいづみを目撃する。恵子は“悪い遊びすんなよ”といづみに声をかける。食事の後二人はラブホテルに向うが、そこで突然、恵子は昌之に“さよなら”と一言残して、いづみを探しに走り出した。そして、とうとう海の見える公園でいづみを見つける。走り寄る二人。いづみも美沙子と別れたのだ。手をつないで歩く二人の脇を春の風が吹きぬけていく。
監督
脚本
撮影
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
プロデューサー
プロデューサー
選曲
スチール
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