佳村萌
月島桔梗
誘拐された娘を追う私立探偵が、映画史から消えている大正時代に作られた一本の映画の謎を解明するまでを描く。脚本、著者はこの作品がデビュー作となる林海象、撮影は「TATOO<刺青>あり」の長田勇市がそれぞれ担当。
大正七年、初めての女優の主演による映画と言われる帰山教正監督による「生の輝き」という映画があったが、実はその前に、月島桜主演による「永遠の謎」という映画があった。しかし、この「永遠の謎」は、警視庁の映画検閲によって妨害され、ラスト・シーンの撮影が出来ず、映画史から消えてしまった。昭和のはじめの東京。私立探偵、魚塚甚のもとに、月島桜と名のる老姿から、誘拐された娘、桔梗を探してほしいとの依頼がくる。調査を進める魚塚は、依頼主、月島桜が主演してラスト・シーンを残して未完に終った無声映画「永遠の謎」がこの事件の鍵となっていることを知る。事件はその映画のストーリーにそって展開し、魚塚は、娘を探しているのではなく「永遠の謎」のラスト・シーンを追っていることに気づく。そして、魚塚が月島桜の家を訪ねると、そこには若い頃の彼女がおり、彼も参加して失われたラスト・シーンの撮影が行なわれた。撮影を終えた月島桜はこれで安心して眠れると、永遠の眠りにつくのだった。
月島桔梗
魚塚甚
小林
老手品師A
老手品師B
老手品師C
片岡兄弟A
片岡兄弟B
回転屋
駄菓子屋
櫛屋
赤柿独楽天
松之肋
月島桜
監督、脚本、製作、編集
製作
撮影、編集
音楽
音楽
音楽
音楽、プロデューサー
美術
照明
録音
助監督
助監督
プロデューサー
プロデューサー
スチール
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