杉田かおり
雨宮麗子
女子校にやってきた新任女教師と女生徒の関係を描く。監督は「芦屋令嬢 いけにえ」の池田賢一、撮影は遠藤政史がそれぞれ担当。
名門女子大を出た雨宮麗子は聖カトレア学園で教鞭をとることになった。教頭の青木に案内されて麗子は担当のクラスに入った。遅刻して入ってきた白鳥ユリカは麗子のことが気に入らないらしく、絡みはじめた。その夜、麗子のマンションに妻子のいる恋人、根岸がやって来た。麗子は向いに坐っている根岸の股間をつま先で突っつくと、根岸も足で麗子のスカートをまくって応じた。根岸はベッドで麗子の百合族時代のイヤリングを見つけると、彼女は、もうあれは卒業したと話す。土曜の夜、ユリカはボーイフレンドの徹にバージンを許そうとするが、彼は挿入する前に果ててしまった。数日後、人気者のユリカが校庭で新しいステップをみんなの前で披露してると、そこへ麗子が通りかかり、彼女の美貌に憧れる女生徒たちは後を追う。一人残されるユリカ。麗子の机には花が飾られるようになり、それを抜こうとしたユリカは他の生徒たちに囲まれてしまう。放課後、ジョギングを終えた麗子はシャワーを浴びていた。更衣室にローラースケートで入ったユリカは麗子の服を取ると、パンティーで帰れと挑発する。麗子の投げたバスタオルでユリカは倒れてしまい、麗子よ、“あなたは私の若い頃にソックリ”とユリカの肌に舌をはわす。快感にとろけていくユリカ。翌日からユリカは麗子に熱い視線を送るようになった。そして、根岸との関係に気付いたユリカは私を弄んだのかと麗子につめよった。一方、青木も麗子とユリカのレズを知り、本当の男を知れば女なんてと、彼女を責めたてた。そして、教室では嫉妬した女生徒たちがユリカにリンチを加えていた。フラフラになった麗子とユリカは屋上で合うと、互いのクリトリスをこすり合せ、絶頂に登っていく。翌朝、登校していく間をぬって、ペアルックの麗子とユリカがスケボーで走っていく。ア然とする生徒たち。二人の顔は明るい笑顔で輝いていた。
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