郷ひろみ
早坂修史
ヤクザという非情な世界に生きる男が、ある日、幼なじみの女と出会った……。甦った思い出と再燃した《愛》を抱きかかえて、男はバイオレンスの闇を突きすすむ。「プルシアンブルーの肖像」の脚本家・西岡琢也の原作を、「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」の原田眞人が脚本化し、自ら監督している。撮影は藤沢順一。
修史(郷ひろみ)は標的を待っていた。やがて、闘竜会の会長・木内剛三(安岡力也)が、愛人のアパートから現われる。修史の銃が一瞬にしてボディガードを倒し、木内に向けられる。懸命に命乞いする木内。とどめを刺さず、修史は銃をしまい、弟分・哲夫(木村一八)の車で去る。早坂修史は暴力団大東連合の若手幹部だ。会長の新田(高品格)は修史に目をかけているが、闘竜会との和平工作をすすめる兄貴分の加東は、彼をけむたがっていた。そんな折、都心の一流ホテルで、新田の娘の結婚披露宴が行なわれた。そこで修史は、ひとりのメイドに声をかけられた。女の名は海老沢ひとみ(石原真理子)。幼ななじみの、忘れえぬ女性だ。心に反し、修史は「人違いです」と答え、その場を去る。その後、闘竜会の報復をかわすため、修史は愛人のホステス・由美子(南條玲子)のマンションに身を寄せる。しかし、10年ぶりの再会に心揺れる修史の足は、いつしかひとみのもとへ向かっていた。早朝まで語り明かす二人は、木内の弟・義政(佐藤浩市)の雇ったヒットマン・間柴(嶋大輔)がつけ狙っていることを知らなかった。突然の銃声。一命をとりとめたものの、ひとみは脳内出血のため、視力を失った。由美子も間柴の拷問から逃れるため自ら命を断った。押えに押えていた激情が、修史を包み込む。「なさけはおまえ、義理は由美子」--ひとみの寝顔に語りかけ、夜明けの街に出る修史。哲夫と二人、向かうは大東連合と闘竜会合体の発会式場。そこには修史の身を案じたひとみの姿もあった。修史の銃が、義政を、間柴を、木内を、次々と倒していく中、哲夫が命を落とした。激しい銃撃戦の果て--なつかしい少年の日々に別れを告げる修史とひとみの姿があった。
早坂修史
海老沢ひとみ
福島哲夫
木内義政
石橋由美子
間柴秀一
新田実
加東昭司
南場格
木内剛三
浦田力夫
立松みち
ストームフィールドのマスター
下田社長
クラブのママ桜子
ラジオのゲスト
ディスコのオーナー
警官
監督、脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
プロデューサー
スチール
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