千葉真一
剣琢麿
“殺人拳”シリーズ第二作目。空手と拳法の達人である非情な一匹狼の殺し屋が、国際犯罪組織との壮烈な死闘を描くアクション映画。脚本は高岩肇、監督は脚本も執筆している「激突!殺人拳」の小沢茂弘、撮影は「仁義なき戦い 頂上作戦」の吉田貞次がそれぞれ担当。
一匹狼の殺し屋、剣琢麿のもとに殺しの依頼がきた。相手は警視庁に捕われている男だったが、剣は敏腕刑事・山上の目をくらませ、男の声帯に一撃を喰らわせ、脱出した。剣にはピンボケという相棒がいて、危機を脱出する時は、いつも彼女の世話になった。この一件で山上は責任をとって辞表を提出し、空手の使い手でもある彼は個人で剣に対決しようと決意した。山上は彼の出身武術道場である正武館の館長・政岡に一部始終をうち明けた。正岡は、剣を雇ったのは、日本に全アジア青年武術センターを設立するという名目で、諸国の武術家や団体から資金を集めていて、国際犯罪に関係している竜虎殿主・太田黒ではないか、と狙んだ。事実、剣に声帯を潰された男は、太田黒の配下で、武術センターの計略が外部に漏れることを恐れた太田黒が、剣に殺しを依頼したのだった。一方、太田黒は政岡が計略を知ったために、今度は政岡の殺しを剣に依頼した。だが、剣はその依頼を拒否したために、太田黒の指し金による刺客たちが、手を変え品を変え剣を襲った。滅多な事では驚かない剣も、かって絶命させたはずの志竪原の出現には、一瞬身をたじろがせた。沖縄空手の達人・志堅原は、剣に復讐すべく異様な妖気をたたえていた。剣と志竪原の壮絶な死闘。だが、剣は闘いの最中、誤ってビルの屋上から転落した。ピンボケの手厚い看護で命だけは奇跡的に助かった。その頃、太田黒の計略の証拠を掴んだ敏岡が、国際犯罪組織の手にかかって傷つき、山上も銃弾を浴びて倒れた。凶報を聞いた剣は、竜虎殿に乗り込んだ。そこには、組織から失策の責任を問われて葬られた大田黒に替って、極東マフィアのボス、コステロが志堅原を従えて待ちかまえていた。集結された辣腕空手使いや、筆銃を構えた配下たちが剣を包囲し、じりじりとその輪を縮めた。しかし、剣の鋼鉄のような体はみるみるうちに形勢を逆転、ナステロの急所を一撃すると、再び志堅原との結着をつけるべく、激しい死闘を続けていった。
剣琢麿
ピンボケ
政岡憲道
政岡一子
山上七郎
志堅原盾楯城
太田黒
井村
藤村
沢田
増田
立右
黒田
加藤
宅利
ドン・コステロ
藤崎部長刑事
警視庁係長
新星建設専務
サウナの客
監督、脚本
脚本
原案
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
スチール