宮下順子
藤田千穂
“のぞき”によって男性機能と夫婦仲を回復しようとする男を描いたロマン・ポルノ。脚本は「修道女ルナの告白」の芦沢俊郎、監督は「主婦の体験レポート 新・おんなの四畳半」の武田一成、撮影も同作の安藤庄平がそれぞれ担当。
ディスクジョッキーの緑川俊策は、街頭で夫婦円満の秘訣についてインタビューしていたが、「ズバリ、セックスよ」と答えた人妻に唖然とし、同時に羨望を抱いた。実は、俊策と妻の洋子の間は危機寸前で、原因は彼のインポにあったからだ。数日後にその人妻と再会した俊策は、50歳過ぎの亭主と毎日セックスするという秘密を知りたくて、彼女の家を聞きだした。「藤寿司」が例の人妻・千穂と夫・源造の店である。夜もふけるといよいよ始まり。源造は、コップに蜂蜜、ワイン、バターをかきまぜ全裸の千穂の上にしたたり落とし、源造の舌が、乳首、脇腹、そして下腹部へと絶妙にはいまわる。この光景を、二階のひさしから俊策がのぞき見していた。そして俊策は興奮のあまり勃起し、自分がインポでない事が証明された。翌日、再び、忍び込んだ俊策は、源造に見つかってしまった。ところが、源造はかつて俊策の車に追突した事があり、それが原因で俊策がインポになったために、源造は俊策に頭が上がらない。そこで交渉が成立した。源造と千穂のセックスを押し入れの中から俊策がのぞくのである。ところがセックスの最中に急用の電話が入り、源造は出かけてしまった。すでに興奮の極致の俊策は、押し入れから出て千穂に抱きつき、何年かぶりに成功した。数日後、源造は千穂の肉体の調子から、先日、俊策に抱かれた事を知り、目には目をと、俊策の留守を狙って、彼の妻の洋子と関係した--。ある日、バッタリと俊策夫婦と源造夫婦が出会った。互いに気まずい思いをしたが、それぞれがとぼけて初対面のように紹介しあうのだった。
監督
脚本
製作
撮影
音楽
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
スチール
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