日夏たより
マコ
港マコ原作「横浜ざんげ録」をもとに、十五歳で初体験、家出、売春、同棲、十六歳で出産というマコの青春を描く。脚本は「サチコの幸」の出倉宏、監督は「横須賀男狩り 少女・悦楽」の藤田敏八、撮影は「中山あい子未亡人学校より 濡れて泣く」の萩原憲治がそれぞれ担当。
大型タンカー、中華街、外国人墓地。ここは港町横浜。またロックのリズムにのって、自由を謳歌しながら生きる若者の町でもある。そんな町・ハマの裏通りにマコがいた。マコは十五歳で初体験、学校もやめ、家出しハマの街でつっぱっていた。十六歳の時、同棲相手の時夫の子を宿し、無事出産。しかし、マコの両親はこのことを許してくれなかった。マコと時夫と子供の三人の生活が始った。失業中の時夫はスナックで働くマコのヒモ同様で、生計はマコがたてていた。そんなマコを優しく見守っていたのが担任教師の矢崎であった。あまりにも幼なすぎる愛情の認識、激しいSEXにふける毎日、このアンバランスな二人の同棲生活に破局がくるのは目に見えていた。ある日、マコの父親・源一が赤ん坊を引き取りにやって来た。マコの留守をいいことに、時夫はべつに止めようとしなかった。帰宅したマコは、空のベビー・ベッドを見つけ、同棲の終りを告げた。一人になったマコを優しくいたわってくれたのは矢崎であり、二人は自然と結ばれるのであった。ある日、マコは直子と出会った。彼女は時夫の今の女で、二人は駅裏で死闘をくり返し、マコは彼女の局部に枝片をつき刺してしまった。しかし、残ったのはむなしさだけだった。しばらくしてマコは昔の友達のあさと会った。昔とかわらないあさ。彼は、以前マコの働いていたスナックで飲み逃げした市役所の役人・杉谷の姿をみつけ、マコと二人で杉谷を恐かつ。しかし、二人は逆に杉谷にだまされ、激怒するマコとあさ。二人は杉谷の家にしのび込み、妻・香代をいたぶるのであった。その時もあさの興奮した顔と対称的に、さめたマコの顔があった。全て終った。二人は駅の広場で別かれ、あさは自衛隊へ、マコは実家へと帰った。マコの短かかった青春時代も終りを告げ、一児の母親として、女としての人生が始まるのだった。
マコ
時夫
直子
タエ子
あさ
矢崎
杉谷
香代
ママ
源一
なみ
医師
看護婦
バーテン
学生A
学生B
監督
脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
スチール
制作補
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