渡辺直樹
豊
集団就職で上京してきた男女の都会での生活を描く。脚本は本庄純、監督は竹島将、撮影は笠井知彰と伊藤弘成がそれぞれ担当。(16ミリ)
豊と恵子は同郷で、共に集団就職で上京して来ていた。彼らの仲間達の多くは、職を転々とし、明日をも知れない、生活をおくっている。彼らは、都会の計り知れない、奥深い現実に気付き、絶望と居直りの生活に嫌気がさしながらも、部会を脱出することなく、最後の敗北感から自分を逃避させているのだった。豊と恵子は、将来の希望を持てない工場労働者の道を捨て、同郷の先輩であるスナックのマスターから客を取ることを教えられる。しかし、昔の仲間が集まったそのスナックで、豊は以前には思いも及ばなかった不満と苛立ちを憶えるのだった。そんな中で豊は、友人がキャバレーの仕事で出世した事を知り、恵子は地道に働く仲間の結婚を知る。同郷の友人達にも同化できず、都会人の気まぐれにもギャップを感じた豊と、彼との生活に疲れ果てた恵子は、破局を迎える。都会の生活に多くは望めないさという豊の言葉は、彼が都会で体得した真美の言葉でもあった。
豊
恵子
マスター
友人A
友人B
友人C
ヤクザA
ヤクザB
映画館の男
孝雄
健
スナックの客A
スナックの客B
学生A
学生B
新聞屋
術の女A
術の女B
「恵子」の客A
「恵子」の客B
師匠
師匠
監督
脚本、製作
撮影、照明
撮影、照明
計測
音楽
音楽
美術
編集
美粧
照明
録音
効果
助監督
進行
殺陣
スチル
記録
[c]キネマ旬報社