監督、脚本、製作、構成
「襤褸の旗」「フィルムレポート狭山事件」シリーズで積極的な上映活動を進めるらんる舎の自主製作作品。一九七七年六月、秩父市議で市民民族資料館内に秩父事件コーナーを設置するとの答弁を得て、事件以来百年、改めて“秩父事件”の全貌を踏査追求しようとする機運が盛り上っている。一八八四年十月、「新政厚徳」の四文字をスローガンに明治政府に政策転換を迫る秩父風布村と日野沢村の農民が、竹槍や山刀、火縄銃を持って決起した。デフレ政策と増税から深刻な経済不況に陥り、高利貸の横暴にあえぐ人々が武力闘争を開始したのである。ナレーターは三国連太郎、映画はナレーションと台詞で秩父困民党の歴史と足跡を説明する。(16ミリ)
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