ジェレミー・アイアンズ
Kafka
第一次大戦後のプラハで『変身』を執筆中の作家フランツ・カフカが、その小説世界を思わせる悪夢的な迷宮世界に巻きこまれてゆくドイツ表現主義的SFホラー。監督・編集は「セックスと嘘とビデオテープ」のスティーヴン・ソダーバーグ、脚本は、「ハード・ウェイ」のレム・ドブス、撮影は「セックスと嘘とビデオテープ」のウォルト・ロイド、製作はスチュアート・コーンフェルドとハリー・ベン、エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・ラッサムとマーク・ジョンソン、音楽はクリフ・マルティネスが担当。
1919年、プラハ。カフカ(ジェレミー・アイアンズ)は昼は労働者災害保険協会で事務員として働き、夜は小さな屋根裏部屋で小説を書く、単調な毎日を送っていたが、ある夜数少ない友人だった同僚が失踪、ただひとりで調査を開始した。しかし、同僚の恋人ガブリエラ(テレサ・ラッセル)は奇妙なことにそんな男は知らないと言い、カフカを誘惑する。その夜遅く、カフカは突然呼び出されて死体置き場で友人の遺体を確認、グルーバック刑事(アーミン・ミューラー・スタール)は自殺と断定するが、カフカは強い疑問を抱く。次の夜、彼はガブリエラに誘われてアナーキストの集会に出席、友人が医療記録部門のミスで、街を監視するようにそびえる_城_に呼び出されていたことを知る。彼らに_城_の秘密を探るため、調査を依頼されたカフカは事務所長(アレック・ギネス)を訪ね、記録のすべてが、_城_に送られていることを発見する。しかし、カフカがアナーキストたちの集会場へ行くと、彼らは全員殺されていた。翌日深夜、協会で残業していたカフカは、窓を破って侵入してきた不気味な笑う男に襲われ、家に逃げ帰る途中で2人の男に銃をつきつけられて城へ連行されそうになる。間一髪、カフカはビズルベック(ジェローン・クラッベ)と名乗る男に助けられ、墓地にある城への秘密の通路を聞き出す。潜入に成功したカフカが見たものは、複雑に入り組んだ事務所のような、官僚主義の悪夢そのものの迷宮だった。そして、医療部門の責任者ムルナウ博士(イアン・ホルム)こそが一連の事件の真犯人であり、巨大な顕微鏡を使って人間の脳を研究、笑顔で従順に働く改造人間を開発していたのだった。ガブリエラもいつの間にか捕らえられて、まさに改造されようとしていた。カフカはやっとのことで博士の手下から逃れ、博士は混乱の中で自滅するが、城の機構はあまりにも巨大であり、カフカは再び単調な日常に戻っていくほかなかった。
Kafka
Gabriela
The_Chief_Clerk
Dr._Murnau
lnspector_Gruback
Burgel
Bizzlebek
監督、編集
脚本
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
字幕