萩本欽一
萩原金助
野村芳太郎とコント55号のコンビがおりなす抱腹絶倒のサンペンス・コミック。脚本は「東京←→パリ 青春の条件」のジェームス三木、「影の車」「三度笠だよ人生は」の野村芳太郎と吉田剛、監督は野村芳太郎。撮影は「影の車」の川又昂が担当。
萩本金助は中学時代、村の駐在酒井大作の一人娘静子に恋をするが、間もなく彼女は少年院の院長として転任する父親と共に九州へ去ってしまう。初恋はみごとに破れたが彼女への純情を貫ぬこうと決意し、やがて刑事となり東京の城南署に赴任する。そこで先輩の蟹形平次郎とコンビを組んで仕事をすることになるのだが、平次郎は少年時代、非行少年として少年院に収容され、そこで酒井院長の娘静子を知ることになり模範院生となって卒業後、静子をめとり今や前途有望なべテラン刑事である。このように奇しき運命によって結ばれた前途多難を思わせるコンビの初仕事は、管内で対立する血桜組と三日月組とのいさかいから生じた三日月組の代貸松崎が尻をさされるという珍事件に始まった。犯人を追う二人の前にやがてチンピラヤクザ修一の線が浮かび、修一の妹マユミと知りあう。そして彼女の口から修一の恋人でラーメン屋に勤めている悦子とも知りあった金助は修一逮捕のため悦子の勤め先のラーメン屋に張りこんでいるうちに、マユミに好意をよせるようになってしまうのだが、ふとしたきっかけで平次郎の妻が初恋の人であることを知って愕然とする。その頃、単独張込みに出かけた平次郎は偶然にも修一と悦子が明日開かれるピーターのリサイタル会場で落ち合うことを知り、当日二人はリサイタル会場に出かけるのだが、先手を打つように会場には血桜組と三日月組が待ちかまえ、修一と悦子に襲いかかる。修一と悦子の二人は必死の努力で無事逃げのび、翌日悦子に付き添われた修一が二人の前に自首し、事件は落着する。
萩原金助
蟹形平次郎
丸田マユミ
修一
三木悦子
蟹形静子
オサム
酒井大作
陳亀年
稲子
血桜一家・親分
三日月組代貸・松崎
よく喋る質屋
歌手
大岡越前
監督、脚本
脚本
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
スチール
[c]キネマ旬報社