ジョン・ハート
David_Haggart
牢獄で書かれたという怪盗デイヴィッド・ハガートの回想録をもとにジェームズ・R・ウェッブが脚色し「天地創造」のジョン・ヒューストンが監督した冒険物語。撮影は「007は二度死ぬ」のフレディ・ヤング、音楽をケン・ソーン、美術をカーメン・ディロン、衣装をマーガレット・ファース、編集をラッセル・ロイドが担当。出演は、「わが命つきるとも」のジョン・ハート、「首のない馬」のパメラ・フランクリン、「わが命つきるとも」のナイジェル・ダベンポート、他にロナルド・フレイザー、ロバート・モーリーなど。製作は「わが命つきるとも」のウィリアム・N・グラフ。
1821年、春のスコットランド。首に懸賞金をかけられて、19歳のデイビー・ハガート(ジョン・ハート)は英国軍を脱走中である。彼の望みはスコットランドの盗賊の首領になること。スリと知り合い、スターリングに向かう途中、2人はアニー(パメラ・フランクリン)に会った。アニーはデイビーに夢中になり、軍に帰るように勧めたが、彼は夢が捨てきれずに、逃げ出した。スリの現場をみつけられ、それを助けられてくれた医者との約束で研究用の死体を手に入れたことで、牢獄にぶちこまれたデイビーだが、偽名を使い、まんまと逃げ出した。一方、スターリングのリチャードソン警察部長のもとに、デイビーが1人で馬車を襲ったとの報告が入った。部長はアニーに協力を頼んだが、彼女の答はノー。部長は、絞首台行きにしてやるといきまき、アニーは、どんなことをしても部長の追跡の邪魔をしようと決意した。パリッとめかしこんだデイビーは、ふとしたことから、4人のチンピラにやられそうになっていたアージル公爵を助け公爵邸へ。それを追うアニーとリチャードソン。といってもリチャードソンはデイビーの顔を知らない。デイビー本人の目の前で、アージル公に盗賊デイビーのことを警告する始末。英雄を装いながらデイビーは屋敷内で泥棒し、大舞踏会に集まった客からも盗み出そうと計画。計画は見事に遂行。が、アニーがその分捕品を取り戻して、もとのもくあみ。その2人のやりとりをリチャードソンに立ち聞きされて、珍捕物の末、デイビーは御用。裁判で絞首刑になったデイビーをアニーが巧みに人々を動かして脱出させ、2人は逃げ出した。かつて、デイビーを愛した女たちがそれを悲しく見送っていた。
David_Haggart
Annie
The_Duke_of_Argyll
Chief_Constable Richerdson
MacNab
Jean_Carlisle
Jock
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
脚色
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