唐獅子警察
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唐獅子警察

1974年6月1日公開、90分
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性悪の父親をもった腹ちがいの兄弟が、東京・大阪の二大暴力組織の抗争に巻き込まれ宿命の対決を強いられる。脚本は「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」の野上龍雄、監督は「ジーンズブルース 明日なき無頼派」の中島貞夫、撮影は「忘八武士道 さ無頼」の赤塚滋がそれぞれ担当。

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ストーリー

東京に縄張りをもつ大成会は、久留島会長を軸に、片岡組、上田組、増沢組などの精鋭でかためられていた。そこへ東京進出を狙う関西の三友会幹部・栗原友雄が送りこまれ、大成会と三友会の間には険悪な空気が流れていた。そんな時、大成会幹部で片岡組々長・片岡直人のもとへ、腹ちがいの弟・松井拓が貌われた。直人は拓との再会を素直に喜こんだが、拓は直人とは全く正反対の奔放な性格を持っていた。女ぐせの悪い拓は、直人が身辺を預かる藤田代議士の女・亮子に手を出して、直人の組員たちに袋叩きにされた。そしてそれを根に持った拓は、直人の許を飛び出し、チンピラを集め愚連隊・松井組を組織した。直人は拓を説得して松井組を大成会の傘下に入れようとするが、直人に反発する拓は、逆に栗原から盃を受け、三友会の代紋をかざして大成会と真っ向から対決した。だが、この骨肉相食む抗争事件の裏では、扇田代議士の仲介で大成会と三友会の手打ちが着々と進められていた。やがて、拓は直人の預かりの身となり、拓が死守してきた縄張りは、栗原がしきる事になった。しかし、この処置に納得しない拓は、直人の止めるのも聞かず逃げ出した。そして、栗原と上田の会食の場に現われた拓は、二人に銃弾をぶち込むと、姿を消してしまった。拓は生まれ故郷の舞鶴へと逃れていた。だが、それと気づいた直人も拓を追って舞鶴へやって来た。親の代から厄介者扱いにされてきた兄弟の殺し合いを見守る町の人たち。その目前で、拓と直人は拳銃を撃ち合った。やがて、弾を使い果たした二人は、匕首を手にぶつかり合い、やがて、拓は力つきて倒れる。車に乗ってその場を離れていく直人。だが、ハンドルを握る直人の脇腹から血がとめどもなく流れていた……。

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作品データ

製作年
1974年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1974年6月1日
上映時間
90分
製作会社
東映京都


[c]キネマ旬報社