命みじかし恋せよ乙女(1961)
命みじかし恋せよ乙女(1961)
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命みじかし恋せよ乙女(1961)

1961年9月6日公開、72分
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「北上夜曲 北上川の初恋」の相良準の脚本を、「悲しき60才」の寺島久が監督した青春編。「薔薇と竜」の宗川信夫が撮影した。

ストーリー

野々村光一は医学生で、ある大学病院の実習生。父のふしだらを憎んで家出、貸ボート屋でアルバイトをしている。そこで光一は、どこかひなびた少女、米元佐知子がヨタ者風の男にからまれているのを救ってやった。翌朝、その佐知子が自殺を図り、偶然光一の実習する病院に運びこまれてきた。彼女は母に死なれ、札幌から許嫁の真吉を頼って上京してきた。しかし真吉は夏江という女と同棲していて、佐知子に、いかがわしいバーに勤めろというのだった。思い余った佐知子は睡眠薬をのんだのだ。そんな佐知子に光一は心を惹かれた。光一は親友の雨宮茂に頼んで、ロカビリー喫茶店の会計に雇ってもらった。雨宮はその喫茶店の歌手で、特に女性には大変な人気だった。雨宮も清純な佐知子にだんだん惹かれていった。光一と雨宮は、佐知子を慰めるため夏休みに一泊旅行を計画した。雨宮は名古屋のステージからくることになっていた。いよいよ夏休みが来た。箱根で待つ光一と佐知子の許に雨宮は約束の時間がきても現われなかった。その夜、二人は将来を誓いあった。東京へ帰って来た二人は驚いた。雨宮はひどい喀血で倒れていたのだ。光一は恩師に頼んで雨宮の体を診察してもらった。結果は、手術するしか方法がないことが分った。しかし、雨宮は手術を厭がった。病床の雨宮は佐知子に対する愛情を光一に打ち明けた。これを知った光一は、親友の命を救う道は佐知子しかないことを知った。光一は佐知子にわけを話した。そして彼女の言い分も聞かず一方的に別れることを言い張った。雨宮の手術は成功し経過もよかった。そんなところへ、真吉が二十万円の手切金を要求して来た。光一は家に帰ることを条件に父から金をもらってきた。雨宮の危険状態が去ったし、自分がいるため起る面倒をさけるため佐知子は、真吉の言う通り彼と一緒になる決心をした。彼女は金を雨宮に預けて去った。しかし、真吉はその金を雨宮のところに取りに来た。胸をけられた雨宮は再び血を吐いて倒れた。驚いてかけつけた光一に、彼女を幸せにしてやってくれと言って雨宮は死んでいった。光一は涙を流しながら佐知子を追って駅へいそぐのだった。

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1961年9月6日
上映時間
72分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社