進藤英太郎
清水長次郎
“進藤英太郎の社長シリーズ”の第三作。大川久男と「次郎長社長と石松社員」の瀬川昌治が脚本を書き瀬川昌治が監督。撮影は「金も命もいらないぜ」の三村明。
ディオールの高弟、ピエール三木帰国--この報に日本の各紡績メーカーは沸き立った。女性メーカーシミロン紡績の次郎長社長も、さっそ三木獲得に乗り出す。各メーカーがひしめいて争奪戦を演じる羽田空港から、次郎長社長の一の子分石松社員は料亭「よし本」に三木を連れ込むことに成功した。ところが、この三木デザイナーは無類の女好き、あちら仕込みのテクニックで次郎長社長のお抱え芸花千代にモーションをかける。一方、石松は毎夜のように三木の接待に追われ、恋人美里との仲も険悪になってくる始末。煮えきらない三木の態度に業をにやしたシミロンは、彼を四国の工場にカンヅメにし、デザインを完成せようとする。かくて石松君も久しぶりに三木から解放されて、美里と二人で故郷四国へ休暇旅行の計画をたてた。ところが、次郎長社長と花千代の関係を知らぬ会社幹部が、三木の随行員に花千代を選んだので、次郎長社長は大アワテ、石松に花千代のボディガードを命じた。これで石松の休暇もフイ。美里はカンカンだ。さて、一行を乗せた「つばめ号」には、競争会社ニシロンのスパイ並木京子ものり込んできた。それを看破した石松もハリキらざるを得ない。途中、京都であわや陥落寸前の花千代を三木から救う。高知に入ると、実家では石松と京子を恋人同士と早合点、大歓迎の宴を張る。その隙に三木はニシロン側の手で、土地のボス都鳥一家の土蔵に監禁されてしまった。京子はニシロンの卑怯な行為にフンガイ、石松にそのことを教え、ここに東京から次郎長社長以下、清水一家が駈けつけ、都鳥一家と対決する。かくして、シミロン側に救出された三木は、やっとデザインに本腰を入れて作品を完成した。大役を果した石松の前に突然、恋人美里が現われた。粋な次郎長社長の計らいである。よさこい踊りのにぎわいの中に、二人の楽しそうな顔が揺れている。
清水長次郎
森川石松
ピエール・三木
白木美里
並木京子
花千代
花田
山本
大野
小松村
宮本
人事部長
堀本
田村
都鳥吉彦
銀次
清水春子
森川吉松
森川きみ江
森川光子
善助
ゆきえ
友子
車掌
おかまのバーテン
修道僧アンドレ
修道僧デュヴィヴィエ
修道僧ミシェル
修道僧モルガン
小奈良ヤエ子
スチュワーデス
芸者A
芸者B
アクロバットの女
アクロバットの女B
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