警視庁物語 十二人の刑事
警視庁物語 十二人の刑事
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警視庁物語 十二人の刑事

1961年9月13日公開、77分、サスペンス・ミステリー
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“警視庁物語”の第十七話。同シリーズ「警視庁物語 不在証明 十五才の女」の長谷川公之の脚本を「故郷は緑なりき」の村山新治が監督。撮影も「故郷は緑なりき」の林七郎。

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ストーリー

風光明眉を誇る松島の海岸ホテルで殺人事件が起った。被害者は二十八、九歳の女。前夜同宿した若い男が犯人と見られ、靴ベラ、ハンカチなどのほか、白浜、吉田屋旅館のネーム入り石鹸が手がかりの遺品である。塩釜署の小川部長刑事以下四刑事は、その男の足取りを追い始め、このアベックは上野から乗車したことをつきとめ、同時に石鹸箱が千葉県白浜の吉田屋旅館のものであることを確認した。そこで東京警視庁に捜査本部が設けられ、塩釜署は小川、池本両刑事を東京に派遣した。遺留品の靴べら、ハンカチなどからは遂に手掛りが出ず、石鹸箱に捜査がしぼられることになり、小川刑事は警視庁の渡辺刑事と協力、千葉の白浜に急行した。旅館では石鹸を百個作り、五十四個を残して四十四個は東京の団体客に配り、残った二個が紛失ということがわかった。警視庁は全力を挙げて四十四個の石鹸を追った。その結果、四十四個の行方がわかり、残った二個が問題となった。その二個は、以前にやめた女中が、チップをはずんだ客にやったものと判った。そのやめた女中を追って小川、渡辺の両刑事は、女中の言葉と古い宿帳から、その分は野村硝子工場の息子芳夫の手に渡ったという事実を掴んだ。林、長田、中川、池本の四刑事は野村の家へ急行、被害者は芳夫の恋人弓子の姉初江であることが判った。初江は虎の子の貯金四十万円を持って家を出たのだが、勤め先のパチンコ店の同僚の口から彼女の恋人らしい釘師の存在を知り、直ちに手配した。しかし、この釘師原田には明らかなアリバイがあり、原田は初江の本当の恋人はプロ野球選手くずれの川崎一郎という青年であることを語った。川崎の勤務先の運輸会社に飛ぶと、事件の起ったころ、川崎は会社を休んでいた。川崎には三島にあるニコニコ食堂の娘カオルという恋人がある。刑事たちは手分けして川崎の自宅とニコニコ食堂を襲った。川崎はカオルと結婚したいため、自分に好意をもつ初江を殺して四十万円を奪ったのである。カオルを説得した林刑事たちは、二人の待ち合わせ場所新橋駅前のテレビ広場を張った。かつての同僚たちが野球選手としてプレイするテレビの前で、川崎の手に手錠がかけられた。曳かれて行く彼をカオルは鳴咽しながら追った。

キャスト

神田隆

神田隆

主任警部

堀雄二

堀雄二

長田部長刑事

花澤徳衛

花澤徳衛

林刑事

千葉真一

千葉真一

中川刑事

須藤健

須藤健

渡辺刑事

山本麟一

山本麟一

金子刑事

佐原広二

佐原広二

高津刑事

石島房太郎

石島房太郎

宮城県警課長

大村文武

大村文武

小川部長刑事

波島進

波島進

池本刑事

中山昭二

中山昭二

高山刑事

南廣

南廣

東刑事

大木史朗

大木史朗

刑事A

打越正八

打越正八

刑事B

岡野耕作

岡野耕作

刑事C

沖野一夫

沖野一夫

刑事D

久保一

久保一

刑事E

関山耕司

関山耕司

刑事F

都健二

都健二

刑事G

曽根晴美

曽根晴美

川崎一郎

佐久間良子

佐久間良子

カオル

宮園純子

宮園純子

谷口弓子

滝川潤

滝川潤

野村芳夫

潮健児

潮健児

原山二郎

殿山泰司

殿山泰司

弓子の父・常吉

戸田春子

戸田春子

弓子の母・クニ

原泉

原泉

川崎の母・キヨ

高山美代子

高山美代子

原山ユカ

菅原杜男

菅原杜男

ホテルのボーイ

最上逸馬

最上逸馬

ホテルの事務員

田中恵美子

田中恵美子

ホテルの出札嬢

愛川かおる

愛川かおる

遊覧船ガイド嬢

広川恵造

広川恵造

本塩釜駅精算係

相馬剛三

相馬剛三

くのやの若い番領

桧有子

桧有子

くのやのおかみ

滝島孝二

滝島孝二

白浜駐在所・巡査

小甲登枝恵

小甲登枝恵

妻君

永田靖

永田靖

吉田屋旅館の主人

滝千江子

滝千江子

吉田屋旅館の女中

小島一郎

小島一郎

岩田電鉄工員A

岡部正純

岡部正純

岩田電鉄工員B

佐藤淑子

佐藤淑子

東京ゴム加工・女工A

川村裕子

川村裕子

東京ゴム加工・女工B

竹村佳子

竹村佳子

東京ゴム加工・女工C

山崎直衛

山崎直衛

野球場のビール売り

谷本小夜子

谷本小夜子

きぬ

菅井きん

菅井きん

篠原ウメ

滝謙太郎

滝謙太郎

ラッキー・パチンコホールの主人

五十嵐藤江

五十嵐藤江

ラッキー・パチンコホールの女店員A

山崎七生

山崎七生

ラッキー・パチンコホールの女店員B

広田早絵子

広田早絵子

ラッキー・パチンコホールの女店員C

平久美

平久美

ラッキー・パチンコホールの女店員D

小林寛

小林寛

パチンコ工場青田

萩原正勝

萩原正勝

巡査

轟謙二

轟謙二

番頭

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
ニュー東映
初公開日
1961年9月13日
上映時間
77分
製作会社
ニュー東映東京
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社