艦隊入港
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艦隊入港

1928年公開
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「赤い髪」「暗黒街の女(1928)」に次ぐクララ・ボウ嬢主演映画でモンテ・ブライス氏とJ・ウォルター・ルーベン氏とが共同で書き下ろした脚本によって「特製運動服」「恋のかけひき」「紳士は金髪がお好き(1928)」等と同じくマルコム・セント・クレア氏が監督したものである。助演者は「四人の息子(1928)」「金髪の歌」等出演のジェームズ・ホール氏を始め、ボディル・ロージング嬢、ジャック・オーキー氏等である。

ストーリー

ある霧の深い日サンフランシスコに米国の艦隊が入港した時埠頭には上陸しようとする水兵達を出迎えた大勢の人達が集まっていた。その中にはダンスホール「ローズランド」のダンサー達もいたが水兵達の人気を独り占めにしているビーチ・ディーンは色んな土産物を買った。ヴァーモント号乗組水兵エディー・ブリッグスはネブラスカ号乗組水兵「探照燈」ドイルと共に女落としの名人だったが今日しも埠領でピーチーを見初めて言い寄ったが手厳しく肘鉄砲を食らった。ローズランドに押しかけた水兵達は我先にピーチーと踊ることを争ったが彼女は切符をたくさん持ってる者か指輪の一つもくれそうな者としか踊らなかった。従って貧乏なエディーよりもドイルの方が先に機会を得た。然しエディーは暗闇を利用してピーチーをドイルから奪い知らぬ顔で踊ったので彼女も電燈がついてからもいやいや踊らなければならなかった。ところが其の水臭い踊り方が懸賞舞踏審判員の眼にとまり、二人の踊り方は上品だという理由で賞杯を与えられた。それでもピーチーに好意を示さないので彼は一狂言打って巧みにピーチーの関心を買い彼女の家へ送って行ってやった。ピーチーはそれを真に受けてエディーに好意以上の心を抱くようになった。しかしそれも彼が不意にピーチーに接吻した為に彼女の怒りを買ってエディーは追い立てられた。その上彼は帰艦の刻限に遅れたので罰として翌日上陸を禁じられた。が晩遅くなってから特に上陸を許されたので宙を飛んでローズランドに駆けつけた。エディーは前以て昨夜の無礼を謝する手紙を出して置いたのでピーチーも喜んで彼を迎え戸外で恋を語ろうとした。其の時横合いから恋敵のドイルが飛び出してエディーに喧嘩を売ったのが始まりでついにヴァーモント号乗組員対ネプラスカ号乗組員の大立ち回りとなって警察の御厄介となった。かくてエディー等は数日間の拘留を食らうはずだったがピーチーが法廷に現れて自ら罪を負う證言をしたので水兵一同は放免された。此のピーチーの犠牲的行為は女ずれのしたエディーにも肝に銘じ彼涙を流して彼女との将来を堅く約束した。

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作品データ

原題
The Freet's In!
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1928年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社