ルシル・ボール
Helen_North
北カリフォルニアのある一家の実生活をもとに、メルヴィル・シェイヴェルソンとモート・ラクマンが脚本を書き、「巨大なる戦場」のメルビン・シェイベルソンが監督したホーム・コメディ。撮影はチャールズ・ウィーラー、音楽はフレッド・カーリンが担当している。出演はTV「ルーシー・ショー」でおなじみのルシル・ボール、「ファイヤークリークの決斗」のヘンリー・フォンダ、「前線命令」のヴァン・ジョンソン、他に1歳半からハイティーンまでの18人の子供たち。製作はロバート・F・ブラモフ。
海軍に勤めていた夫が死んだので、ヘレン・ノース(ルシル・ボール)は、夫の思い出のない所で新しい生活を始めようと思い、残された8人の子供とともにサンリアンドロに向かった。一方、原子力空母エンタープライズの乗組員のビアズレイ(ヘンリー・フォンダ)は、妻に先立たれ、これまた10人の子供の面倒を見なければならなくなり、空母を下り陸上勤務に変わった。彼が海軍基地内に子供たちとともに居を定めると同時に、ヘレンも引越してきて医局の看護婦として働くようになった。ある時卒倒した長女を医局に連れていったフランクは、そこで初めてヘレンに会った。2人はお互いに、つれあいを失い、今は1人であることを語った。その夜、フランクはヘレンを夕食に誘った。食事をしながら2人とも子供たちのことを打ち明けようと思うのだが、互いに相手がおじけずくのを恐れ言い出せなかった。食後、2人はサンフランシスコ見物に出かけ、フランクの相棒のハリソン(ヴァン・ジョンソン)に会った。うるさくつきまとうハリソンを追い払って、2人はケーブルカーに乗った。そこで2人は何となく親しさを覚え子供たちのことを打ち明けた。双方の家で、様々なことが起き、悲喜こもごものうちに時は経っていった。ハリソンが仲人役をかってでて、2人の間にはロマンスの花が開き、子供たちの同意を得て2人は結婚した。一家総勢20人とあって、家庭内には絶えず何かが起こった。子供の1人が熱を出しそのため新婚旅行すらおじゃんである。間もなく彼らは、浴室が4つあるからという理由で、ビクトリア朝風の大きな家に移った。年頃の子供もいる、新しい家族も誕生する。さまざまな笑いや涙の話をくりひろげながら、ビアズレイ一家は、今日もまた暮れていくのだった。
Helen_North
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