奈良岡朋子
百々山加代
三十七年度芸術祭受賞テレビドラマ、生田直親原作を根岸正と「俺は死なないぜ」の原源一が共同で脚色、樋口弘美が第一回監督した社会ドラマ。撮影は「何か面白いことないか」の間宮義雄。
ここは煙突の林立する工場街、この街の住人達はたくましく生活していた。鉄工所で働く一彦もそんな一人だった。一彦の一家は廃棄処分になった三等列車を改造して住んでいた。貧しさに暗くなりがちな家庭を明るくしているのが一彦の弟で、ポパイと渾名のある三明だ。そんなある日、一彦が仕事中大ケガをした。一家の働き手を失い母親は困ったが、ポパイはなにかとアルバイトをして一家を助けた。一彦は快方に向い退院した。しかし彼は工場をやめさせられ、足も完治するまで大分かかると聞いてヤケになった。一彦は家を出てしまい、歌手河田の家で働く恋人郁子の紹介で、河田のバンドボーイになった。ところが一彦の家は引込線拡張のため立退きを迫られていた。母が是非一彦に戻って貰いたいと考えていると察して、ポパイは兄を捜しはじめた。やっと郁子を見つけ兄のことを頼んだ。いよいよ明日は一家が強制執行されるという日、ポパイだけが一彦はかえってくると言い張っていた。その頃、河田の家では河田が郁子に挑みかかっていた。ちょうど戻った一彦が彼女を助け、二人は河田の家を飛び出した。まだ家へ帰る決心のつかなかった一彦は心からの郁子の説得で、自分の行動の誤りを悟った。郁子も一緒に住むことになり、希望に燃える一彦の一家は、新しい家へと移って新生活へのスタートをきった。
百々山加代
百々山一彦
百々山三明
百々山国子
百々山末子
武藤甲吉
武藤華子
津川郁子
河田清作
河田徹夫
今西克子
斎藤
石田次郎
工場長吉川
シャモ
カッパ
ツキ見
ヨツメ
カン助
機関区長
組立工場主任
スクラップ工場長
スクラップ工場男A
スクラップ工場男B
バンドマンA
バンドマンB
バンドマンC
バンドマンD
木村
車掌
店員
そば屋
村山一彦
さき
なみ江
労働者
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