ガラスの鍵(1935)
ガラスの鍵(1935)
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ガラスの鍵(1935)

1935年公開、80分
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「ルムバ」「ボレロ」のジョージ・ラフトが主演する映画で、「影無き男(1934)」のダシール・ハメット作の小説に基づき「流行の王様」のキャスリン・スコラと「ボレロ」のキュベック・グラスモンが協力して脚色し、「ローマ太平記」「わが胸は高鳴る」のフランク・タトルが監督に当たり、「風の接吻」「かぼちゃ大当たり」のヘンリー・シャープが撮影したもの。助演者は「三日姫君」「ダイヤモンド・ジム」のエドワード・アーノルドを始め、「夫の日記」のクレア・ドッド、「輝ける百合」のレイ・ミランド、新進ロザリンド・キース、「地下街」のロバート・グレックラー、チャールズ・リッチマン、グィン・ウィリアムス等の面々である。

ストーリー

町の選挙クラブの首領ポール。マドヴィッグは上院議員ヘンリイを次の選挙に再選させようと努力していた。だからスロスと言う男が従弟の殺人罪について頼みに来たのを斥け、ギャングの首領シャッドと不和になった。相談役のエド・ポーモンはこれに異議を唱え、貴重な選挙に一票でも敵を作る事はよくないと主張した。またエドはポールがヘンリイの娘ジャネットを愛している事にも反対だった。ジャネットはただ父ヘンリイの当選を目当てにポールに近づいていたに過ぎなかった。一方ポールの娘オーパルはジャネットの兄テイラーと恋仲だった。ジョールはテイラーが嫌いなので2人の仲を知ったとき烈火の如く怒り、その夜テイラーを訪れて彼を手ひどく難詰した。間もなくテイラーが何者かに殺害された。嫌疑は直ちにポールにかかった。ギャングのシャッドがその証人を知っていると言う噂だった。エドはわざとポールを裏切った振りをして、シャッドに近づき、危険を侵してその証人がスロスである事を知った。そひてエドはポールを説いてスロスを捕まえさせ、選挙が終わるまでスロスを旅行させた。これを知ってシャッドは子分のジェフにスロスを殺させた。シャッドの計画通り嫌疑はまたもポールにかかった。ジャネットもオーパルもテイラー殺しの犯人はポールであると信じていた。エドは気が転倒しているオーパルを説いて、父に不利な行動をしてはならぬと言ったが、彼女はジャネットを訪れてテイラーが殺された当夜の地ポールの行動を話そうとした。尾行して来たエドはやむなくオーパルを殴り倒した。エドはオーパルを愛していたのだった。この事でオーパルも彼の熱誠に少なからず動かされた。エドはポールに勧めて友人のファー検事と相談させ様とした。しかし何故かポールは承知しなかった。やがて彼はテイラー殺しは自分で、ジャネットを愛するが故に黙っていたと言った。エドはギャングの巣窟を訪れ、ジェフを捕らえてシャッドとジェフらの巧みにスロス殺しの犯人はシャッドとジェフであると言う言質を取った。その時シャッドが現れ、ジェフと争って殺された。だがテイラー殺害事件はまだ未解決だった。ファー検事は関係者一同を集めて尋問し始めた。その室に集まったのはポールを始めオーパル、ジャネット、ヘンリイであった。エドが証拠物件を提出した時ポールの顔はますます青ざめた。その時名乗り出たのはヘンリイだった。息子に悪罵されて怒りに逆上して父が殴ったのが図らずも致命傷となったのである。

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作品データ

原題
The Glass Key
製作年
1935年
製作国
アメリカ
初公開日
1935年
上映時間
80分
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社