色ごと師春団治
色ごと師春団治
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色ごと師春団治

1965年5月22日公開、89分、コメディ
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長谷川幸延の原作を松竹新喜劇の館直志(渋谷天外)と「くノ一忍法」の中島貞夫が共同で脚色し、マキノ雅弘が監督した喜劇。撮影は「幕末残酷物語」の鈴木重平。

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ストーリー

大阪ミナミ法善寺横丁の寄席“花月”で前座を勤める桂春団治は、型破りの落語と独特の話術で人気があったが、生来の女好きと酒好きがたたって、その日暮しの毎日が続いていた。この春団治には、真打ち小文枝の十八番を横取りして前座で演ってしまう無軌道な反面、人情もろい世話好きなところもあり、人力車夫・力松や小料理屋の女中・おたまにはなにくれと面倒をみていた。そんなうち、客の好みを知り、流行を巧みにとり入れた春団治の落語は、日に日に人気があがった。が、相変らずの女道楽はつのる一方で、今では夫婦気どりのおたまが、一日千秋の想いで待つ家にもすっかり足が遠のいていた。とくに御ひいき筋、古着屋岩井辰の若後家・お千代を口説きおとしてからというもの、春団治はお千代の家に入りびたりで放蕩にふけった。そんなとき、京都の宿屋の娘おときが春団治の甘い言葉を真にうけて身重の身体で春団治を訪れ、やがて春子という娘が生れた。だが春団治の放蕩はいっこうにやまず、子どもをたてに、お千代と別れてくれと泣いて懇願するおときに愛想つかし、一人家を出ていった。それから六年後、今や“花月”の一枚看板になった春団治だが、ある日、レコード会社との契約違反で差し押えを喰った。これを知ったおたまは、我が身を大島に売って春団治のために示談金を工面した。そんな折も折、春団治のもとに力松の危篤が知らされた。力松は臨終の床から、おときと春子が京都で立派に生活していることを告げた。これを聞き早々京都に向った春団治だったが、今はおときに冷くあしらわれ、むなしい心で大阪に戻った。やがて酒びたりの春団治も病いには勝てず、かけつけたおたま、お千代、おとき、春子らに見まもられて息をひきとった。

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作品データ

製作年
1965年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1965年5月22日
上映時間
89分
製作会社
東映京都
ジャンル
コメディ


[c]キネマ旬報社