小林旭
岡本隆
河野典生の原作を、「さすらいは俺の運命」の山崎巌が脚色「投げたダイスが明日を呼ぶ」の牛原陽一が監督したアクションもの。撮影は「意気に感ず」の峰重義。
死刑囚岡本隆は刑務所に護送される途中、木暮、平野両刑事に体当りを食わせて逃げだした。それから数時間後、岡本はアイビー姿の若者英次が運転するスポーツ・カーをかって、巧みに非常線をくぐりぬけていた。東京に戻った岡本は、先ず彼のボス片桐を訪ねた。--岡本が片桐組の幹部だったころ、彼は資金づくりのために、組員権藤、白坂、三上らと共に、横浜の保税倉庫におし入り、巨額のダイヤを強奪した。ところがこのとき権藤は、警備員を射殺してしまったのだ。が、事件後、権藤は白坂、三上を抱きこんで岡本一人に殺人、強盗の罪をなすりつけてしまったのだ--。そして今、岡本は復讐を誓って片桐組を訪ねたのだ。だが、片桐はすでに殺されていた。そんなとき、組の大金庫を狙って、金庫破りの名人“分別の秀”が押いってきた。二人は金庫をめぐって激しくもみあった。そこへ、英治が血相をかえてとびこんで来た。金庫に爆薬が仕かけてあったのだ。危機一髪難を脱れた三人は英次のマンションにかくれ、一億円のダイヤをとりかえすべく手を握りあうことになった。三人は白坂、三上、権藤らが東海産業を牛耳っていることを知り、たくみに身分をいつわって、岡本がライバル会社の日光海運に乗りこめば、英次も東海産業のボーイとして潜りこんだ。まず岡本は、今は白坂の情婦になっている、昔の恋人亜矢を責めて、白坂が片桐を殺したこと、ダイヤが駅のロッカーにかくされていることを聞きだした。だが、そのころ日光海運の社長会田も一億円のダイヤの秘密を知り、日光海運と東海産業の間に死闘がくりひろげられた。一方、ふとしたことから知り合い団結した、岡本、秀、英次の三人は、復讐のために、あるいは金を目当てに、ままならぬ運命におし流されていくのだった。
岡本隆
神山秀夫
皆川英次
佐知子
亜矢
木暮刑事
会田
権藤
白坂
三上
東田
平野刑事
小平
麻生
鉄
順
私服
署長
三国人風の男
バス会社係員(一)
バス会社係員(二)
巡査
片桐の死体
煙草屋の主人
食料品店の女房
裁判長
空港の整備員A
空港の整備員B
歌手
歌手
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