森繁久彌
森田徳之助
「喜劇 駅前弁天」の長瀬喜伴がシナリオを執筆、コンビの佐伯幸三が監督した“駅前シリーズ”第十五作目。撮影もこのシリーズの常連黒田徳三。
駅前新開地に、坂井次郎はサカイ・マンガ・コウボウという週刊誌相手の漫画グループを主宰し、ミミ子、イタ子、マスオというそそっかしい三人の弟子をもち、事務所の屋根裏の紐を引けば何でも出来る、合理的な部屋に住んでいた。また伴野孫作が経営する伴野商会はオモチャを作る町工場で、藤子とオバQにそっくりな息子久太郎と暮していた。この久太郎には親友の紙箱屋三平の息子音松かいるが、漫画おそ松君にかぶれて、自分にも、あと兄弟が五人欲しいと三平を困らせていた。この三平と孫作は、仕事の方はまるでだめで、納めた品物はすぐ返品され、孫作にいたっては、大人気もなく、未だ夢を見ては、夜中に寝ぼけるほど。そんなある日、駅前商店街に景子の妹で美人の染子が、コーヒー店“Q”を開店することになった。次郎は、すぐさま、染子に一目ぼれして、何回となく“Q”に通い、胃を悪くするほどコーヒーをがぶ飲みする始末。また、市会議員で、この街の実力者イヤミ・ストアー社長井矢見も金と権力で染子を狙うが、染子は童画家森田徳之助を尊敬していた。この徳之助の娘由美は、絵描きでありながら、感覚が古く、うだつのあがらない毎日を送っていた。しかし、ある日、染子の店に飾ってあった絵が、雑誌社の目にとまり、由美は一躍流行画家となりショボクレムードは一変した。また一方の孫作も、彼の力作、オバQで成功し、次郎も、音松と久太郎をモデルにしたマンガが売れ、晴れて染子と結ばれることになった。これを機に駅前の商店街もいよいよ、繁盛するようになった。
森田徳之助
坂井次郎
伴野孫作
松木三平
藤子
秋子
染子
由美
久太郎
音松
井矢見社長
チビ太
ミミ子
イタ子
マスオ
編集長
編集部員山木ルリ子
犬をつれた男
いやみ湯の番頭
Q太郎の声
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