帰らざる波止場
帰らざる波止場
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帰らざる波止場

1966年8月13日公開、89分、アクション
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「明日は咲こう花咲こう」の山田信夫と、「俺にさわると危ないぜ」の中西隆三が共同で脚本を執筆し、「逢いたくて逢いたくて」の江崎実生が監督したアクションもの。撮影はコンビの横山実。

ストーリー

津田史郎は世界的ジャズピアニストに成長し帰国した。歓迎の渦を後にした彼は、恋人京子を訪ねたが、そこで見たのは長江と京子の寝ている姿であった。逆上した史郎は誤って京子を射殺し、長江の一撃に昏倒した。長江は倒れた史郎の服から麻薬を抜くと立去った。史郎は知らぬ間に麻薬の運び屋にされていたのだ。彼は自分を罠におとしいれた奴の復讐を誓いつつ、三年の監獄生活に耐えた。彼が麻薬組織の追求に動き出すと、一方では刑事の江草が史郎をつければ、麻薬組織を摘発出来ると考え、尾行していた。史郎はそんな刑事に顔をくもらせるのだった。江草と別れた彼は何者かに狙われた。そして彼は国外に出るなら面倒みようという電話を受け、指定の場所へ行った。組織の男、陳は史郎に旅券を渡したが、江草の手で逮捕された。組織に近づくチャンスを逸して、がっくりきた史郎に江草は執拗に協力をせまるのだった。そんなある日、史郎は以前街でみかけた美しい女性水沢冴子と会った。彼女は財閥水沢の妻であったが、夫の死後遺産相続のことで大阪にいづらくなり、外国へ行こうと横浜へ来ていたのである。史郎は、ふたりで外国へ行こうという冴子の言葉をことわって、いよいよ黒幕の追求を激しくしていった。そのために彼は組織の大滝と死闘を演じた。負傷した史郎と看病する冴子の間にはいつしか熱いものが交流しはじめた。それ以後まるで復讐心を忘れたような史郎を、江草刑事は歯がゆく思っていた。そして冴子が夫殺害の嫌疑をかけられていることを知った江草は、冴子の身辺を洗い出した。一方、今まで目立った動きを見せなかった組織の黒幕、沢田は史郎が冴子と別れて日本に残るという江草の流したデマを聞いて、史郎殺害を命じた。史郎は江草から今迄の真相を聞き、すべてが沢田の策略であったことが分ると、単身本拠へ乗り込んで粉砕した。麻薬組織も江草によって根絶された。復讐をはたし、無実を認められた史郎は、水沢殺害の嫌疑を解かれた冴子の待つ波止場へと急いだ。

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作品データ

原題
The Herbor of No Return
製作年
1966年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1966年8月13日
上映時間
89分
製作会社
日活
ジャンル
アクション


[c]キネマ旬報社