関東女賭博師
関東女賭博師
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関東女賭博師

1968年1月27日公開、86分
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「女賭場荒し」の長谷川公之がシナリオを執筆し、「勝負犬」の井上芳夫が監督した“女賭博師”シリーズ第五作目。撮影は「三匹の女賭博師」の中川芳久。

ストーリー

ツボ振りの名人辰吉は、イカサマをあばいたことから逆恨みを買って殴られ、片方の耳がきかなくなった時、技と目と耳のうち、どれひとつが欠けても勝目がないといわれている手本引きの名人戦を諦らめざるを得なかった。腕のいい女スリ銀子が、そんな辰に見込まれ、みっちりと博奕の修業に打込んだのも、辰に代って名人位を獲得するためだった。しかし、一年の間、辰が驚くほどの腕を持つようになった銀子は、かつてのスリ仲間に激しく殴打され、目を痛めてしまった。しかも、仲間から五十万円という多額の手切れ金を要求され、困り抜いた銀子は、ふと若い男から、三十万の公金が入っている封筒をスッてしまった。銀子は、公金をスラれた男眼科医乾がそのために、大病院をやめさせられたことなど知る由もなかった。彼女は残りの二十万を賭場で稼いだが、視力にすっかり異常をきたしていた。ある日、銀子は偶然に乾にあい、目の異常を教えられて治療を受けることになったが、自分のために小さな病院の医者になり下った乾を見て、動揺するのだった。銀子は乾に、三十万は返そうとひそかに決心し、切羽つまってイカサマをやった。それを名人位を持つ滝川に見破られ、辰吉に危うい所を救ってもらったが、卑怯な滝川に、辰は殺されてしまったのである。そんな時、手本引きの名人戦が行なわれることになった。銀子は亡き辰の遺志を果すべく、大会に出た。銀子の腕は確かだった。ところが、いよいよ名人を決めるため滝川と勝負することになった時、彼女の目は失明寸前だった。銀子は蒼白になりながらも、必死に聴力に頼り、滝川の繰るカルタの音に耳をすました。その銀子の耳が、見事滝川のイカサマを見破り、銀子を晴れて名人位につかせたのだった。

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作品データ

原題
The Woman Champion
製作年
1968年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1968年1月27日
上映時間
86分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社