バーバラ・バック
Jennifer
若く美しい3人の女性が、ある夜、宿を提供されたことから恐ろしい殺人事件に巻き込まれるというサスペンス映画。製作総指揮はハワード・G・ゴールドファーブ、製作はアンソニー・B・アンガー、監督はピーター・フォレッグ。マイケル・L・グレース、キム・ヘンケル、ナンシー・リフキン、ピーター・フォレッグの原案を基にマイケル・L・グレースが脚色。撮影はロベルト・ケザダ、音楽はマイリル・J・ルイスが各々担当。出演はバーバラ・バック、シドニー・ラシック、カレン・ラム、レリア・ゴルドーニなど。
ジェニファー(バーバラ・バック)と妹カレン(カレン・ラム)、それにアシスタントの若い女性の3人がテレビの取材でソルバンクにやって来た。ところがどこのホテルも満員で、3人は車を走らせながら途方に暮れていた。しばらくして、ユニオン・ホテルという古ぼけた建物を見つけた彼女らは、中から出てきた中年男に、このホテルは廃業しているがよかったら自分の家にこないかと提案される。その男ケラー(シドニー・ラシック)の家は、3人が思ったより立派な家だったが、妻のバージニア(レリア・ゴルドーニ)は内気で話をしたがらず、彼女らに何か奇妙な印象を与えた。ジェニファーとカレンが町へ行っている間に、ケラーの家では恐ろしい事件が起きていた。アシスタントの女性が通風孔の中に引きずりこまれ、無惨な姿で殺されたのだ。一見愛想のよいこの中年男ケラーには、実は隠された秘密があった。彼が29歳の時、妹が彼の子供を身ごもった。そして、その事実を知り激怒した父を彼は殺してしまったのだ。町から帰ったカレンは、通風孔の死体を見て愕然とする。その場にいたバージニアは、口封じのためにカレンを絞め殺し、そのことをケラーに告げる。ジェニファーが帰ってくると、外は雷雨になった。地下室からのケラーの呼び声に従った彼女はまんまと監禁され、そこで無惨な2人の死体を発見する。ジェニファーの恐怖が頂点に達した時、物陰に潜む得も言われぬ怪しい巨人を見つける。そこへ現われたケラーは、ジェニファーを殺そうとするが、それをバージニアが止めた。彼女にとってケラーは憎むべき敵だったのだ。ケラーは妹を殴るが、それを見た巨人は、ケラーに襲いかかった。その巨人こそ、バージニアが生んだケラーとの子供なのだ。辛うじて息子を倒したケラーは、再びジェニファーを襲うが、斧をふりかざした彼を銃弾が射ちぬいた。それは人生をめちゃめちゃにされたバージニアによる怒りの一発だったのだ。
監督、原案
脚本、原案
原案
原案
製作
製作総指揮
撮影
音楽
字幕
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